最近、自分の口に入る食べ物がどうやって作られているのか
についての本やビデオを、むさぼり読んでいる。
太陽や土を必要とせず、人工的に作られる野菜。農薬や肥料の嵐。
生まれてから狭いところに閉じ込められて成長するため、ストレスから
お互いかじらないように、と生後すぐに尻尾をチョンぎられる豚たち。
早く大きくなるように、と成長ホルモンや、草食動物なのに穀物などを
与えられる牛たち。欧州は米国のホルモン投入牛を輸入禁止しているそうだ。
豚同様、生後すぐに口ばしを切られ、餌が食べづらかったり、口内炎を
煩うニワトリたち。卵から出荷まで、一生陽の目を見ず、檻の中で過ごす。
皆、生き物ではなく、工場のベルトコンベアーに乗るモノとして扱われる。
こうした「食料の工業化」により、世界中に食料を安価でかつ安定して
提供できるようになったのも事実。また、その安価の裏で、移民等が
労働搾取され、怪我を負っても労災を申請できないのも事実。
また、大量生産できるようになった肉のお陰で肥満が増殖している
のが事実なら、大量の牛のげっぷが温暖化を促進しているのも事実。
決して、活動家でもロハス好きでもないが、知れば知るほど
「知らなければ良かった・・・」
世界が裏側に広がっていたことを知り、”普通”な食べ物を食べたくなった。
代々木公園で毎月最終日曜に、東京近郊の農家が野菜や果物を
持ち寄って直接消費者に販売する「ファーマーズ・マーケット」が開かれて
いることを知り、行ってきた。無農薬・無化学肥料・有機などの方法で
”自然の力を借りて”作られた農作物が並ぶ。
珍しい品種も含めて、いろいろ買ってきた。自分の口はともかく、これから
長い人生が待っている子供には、”普通”に採れたものを食べさせたい。
有機と言うと、ソーユー運動に敏感な、比較的裕福な人たちの特殊な
食べ物だと思っていたが、逆なんでしょうね。これが普通の農作物で、
スーパーで安価で買えるものは・・・、いったい何が入ってんの~??