サッカーJ1アルビレックス新潟が、2025年シーズンに向けて動き出しています。3季続いた松橋力蔵前監督からバトンを引き継ぐのは、J1トップチームで初めて指揮を執る樹森大介新監督。野心と潜在能力にあふれるJ2所属選手を中心に補強し、チーム一丸となって成長を目指します。
 新潟日報では、宮崎県西都市を舞台とする1次キャンプから、アルビ担当記者が現地入りし、紙面に記事を掲載してきました。ウェブ版の「新潟日報デジタルプラス」ではより詳しく、監督や選手の声、練習中の真剣な表情からふと見せる素顔の写真まで、皆さんに伝えていきます。

開幕の横浜M戦のキックオフまで…

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高知に向けて出発直前、新潟空港にて合同取材(2月5日)

高知に向けて出発する選手ら=5日、新潟空港
高知に向けて出発する選手ら=5日、新潟空港

・主将のDF堀米悠斗選手と副主将のMF宮本英治選手に話を聞きました!

[アルビレックス新潟]DF堀米悠斗が6年連続で主将 副主将は3人

◆監督に呼ばれて「超びびった」MF宮本英治

(最終キャンプですが、仕上がり具合は)

ばっちりです。いろんなことが新しくなって、最初はみんな不安でしたけど、今はチーム全体、雰囲気もすごくいいですし、監督のやりたいことっていうのもはっきりしてるし、それをみんなわかってる状態でサッカーができてると思うので、すごい仕上がってきてるなっていう感覚はあります。

(これまでのキャンプで取り組んできたこと)

コンディション上げるところと、樹森さんがどういう風にサッカーするかっていう戦術面を両方やってきて。特にボールへの守備、プレッシャーってところでは、樹森さんが「もっと行きたい」ってすごく注文があるので。守備面は去年以上に積極的な守備になるかなとイメージしてます。

(高知キャンプのポイントは)

開幕までもう日数がないので、競争しながらチームとして仕上げていきたいです。

(今回から副キャプテンですけど)

副キャプテンっていう役職をいただいたんで、個人だけじゃなくて、今まで以上にチームのことも考えながら。副キャプテンの中でも年齢が1番下なんで、特に若い選手と上手くコミュニケーションをとりながら、チーム全体の雰囲気っていうのは気にかけながら、まあ自然に行きたいなと思ってます。

(今シーズンの意気込み)

チーム史上最高っていうところ達成できるように開幕から意識していいシーズンを送れるようにしたいです。

(宮崎キャンプの手応えは)

練習試合では得点シーンもあったり、もちろん失点シーンもあったり、はっきり課題っていうのも自分たちに見えてきた試合だったと思うので。仕上がってる感じです。

(現在のチーム状態や戦術の落とし込み具合は)

落とし込み具合…、どうなんすかね。僕らの感覚では、樹森さんのやりたいことっていうのは理解してるなと思いますけど、樹森さんからしたらまだまだかなっていうもあると思うんで。そうですね、迷わずにやることは大事かなと思うので、シンプルに自分たちが勝つために必要なことっていうのを(意識すれば)うまくいくんじゃないかなと思います。

(樹森監督のサッカーは宮本選手のスタイルに合うのでは)

正直あんまり気にしてないというか。なんか「樹森さんのサッカー」ってなっちゃうと、去年もそうだったんですけど、自分はこれだっていうのがなくなっちゃうんで。多分監督が自分を見て、自分を活かすやり方っていうのを探してくれるというか、適正なスタイルっていうのをうまく噛み合わせてくれると思う。僕自身が変化しようとしちゃうと、僕自身の良さは消えちゃうかなって。そういうのは去年言われたので、それも踏まえて自分らしさを出しつつ、あとは今年から副キャプテンで、いろんなものが新しくなったので、今まで以上にチームのことを思いながら…。

(大竹優心らに対し、先輩としての自覚も)

若い選手が増えた印象はあるんで、サッカーのコミュニケーションを積極的に取りつつ、厳しく要求する選手っていうのがあんまりいないので。ベテランの選手も割と優しいし。プレーに関してはまだ、もっともっと要求していかなきゃいけないとこはあると思うので、もう少し強く要求することも必要かなと。デュエルのところ、予測や準備の部分、集中力が欠けているとやられちゃうような、隙みせるなよっていうところとか。

(去年一年J1でやった経験を個人的に生かしたいところは)

J1の選手のこんな感じ、強度もこんな感じっていうのが肌感覚でなんとなくわかったんで、その情報を踏まえて。今年はもっと余裕持ってじゃないですけど、いいデータになって、それ以上のパフォーマンスができるんじゃないかと思います。

(もっと食いついていきたいとか)

そうですね、逆に食いついたらいかれるなとか。自分のその守備の前と後ろの感覚っていうか、このぐらいの幅だったら守れるけど、これ以上スペースができちゃうと、このレベルの選手だったら守れないなとか。このくらいのスピードだったら間に合うなとかっていうのが予測が立つというか。うまく去年以上にできるかなと思ってます。

(開幕スタメンを)

そこはほんとにバトルだと思うし、けがなくですけど。はい。精一杯やりたいと思います。

(ちなみに副キャプテンはどういう経緯で)

そうですね、監督とほとんど話してなかったんですけど、急に呼ばれて。なんだなんだと思ったら。超びびったっすね。そこで言われたんで。いや、秋山(裕紀)=昨季副主将=でいいでしょうと思ったんですけど。

(予期せぬ指名で)

やれよ秋山!って感じなんですけど(笑)

(それでもなったからには)

そうですね。小野(裕二)さんが(主将マーク)巻くくらいだったら俺が巻くぞってくらいで。

◆自信と危機感のバランスを語るDF堀米悠斗

(開幕も近くなってきたが)

そうですね。より開幕戦を意識した実践的なというか、そういう練習が始まると思うので。何より...

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