(2025/3/7 05:00)
発明功労賞(50音順)
エンジンウインチ=育良精機(常務取締役開発事業部長兼研究所所長・大槻芳朗氏)
ロープに荷重がかかっている状態で手を放してもロープの逆走を防ぐ「尻手保持機能」を搭載。ロープを引くとアクセルワイヤも連動して引く事ができて、牽引物の近くなど広い範囲で作業が可能。小型・軽量で持ち運びしやすく、電源がない場所での作業が可能。(育良精機=茨城県つくば市)
発明功労賞
物体検出装置=旭光電機(社長・和田貴志氏)
光を照射する投光器を使うことで、環境光だけを使う画像処理方式の自動ドアセンサーと比べ、暗い場所での検出精度は高い。タブレット端末で簡単に自動ドアの検知範囲を設定可能。さらに検知が難しかった自動ドアの近傍や通過部も検出範囲に設定できるため、自動ドアと物体の接触事故を減らせる。(旭光電機=神戸市兵庫区)
発明功労賞
フライヤー=クールフライヤー(会長・山田光二氏)
さらに揚げ油の回収に使うノズルの先端をスリット形状の機構にし、再利用できる油と劣化した油とに分離・回収できる回収装置も開発。ノズルと油送管が揚げ油で満たされることで駆動し、ノズルの先端のスリットから空気を吸い込むことで止まる。飲食などで大量の油を使う事業者の利用を見込む。(クールフライヤー=横浜市泉区)
発明功労賞
Web3及びAIを用いた真贋鑑定証明システム=熊谷絵美氏
製品の真正性やサプライチェーン(供給網)の透明化、製品に関する二酸化炭素(CO2)の排出量を表示するカーボンフットプリント(CFP)の信ぴょう性などを保証するプラットフォームを提供する。模造品の排除や犯罪組織の撲滅に貢献する。
国際標準規格に準拠して設計・実装されており、地球規模な供給網をカバーできる。(東京都渋谷区)
発明功労賞
天板を跳ね上げずに移動と設置ができるテーブル=コトブキシーティング(開発部部長・大野康氏)
しゃがむ動作や操作し忘れによる誤動作や転倒防止につながる。レバーを握って移動させるだけなので、ユーザーの所要時間を3―5割減らせる。大学など教育現場での活用を見込む。(コトブキシーティング=東京都千代田区)
発明功労賞
スライサー及びスライス方法=ニッピ機械(社長・青田崇氏)
さらに刃の切れ味を保つため、砥石(といし)を備え、高精度の連続加工を実現した。熟練者でなくても操作でき、連続的な生産が可能。初期設定の時間短縮と材料コストを3割削減でき、高機能部品の開発や省資源化などに貢献できる。(ニッピ機械=兵庫県加西市)
発明功労賞
ウレタン系塗料組成物および塗膜=ユニックス(会長・苗村昭夫氏)
また常温で硬化でき、現場での施工がしやすい。さらにフッ素樹脂系塗料よりも低コストであるため、塗り替えの保守によるコスト削減につながる。ウレタン樹脂系塗料で施工されている部品供給装置やロボットフィンガー、包装機械などの製品への利用で、製品の長寿命化が見込める。(ユニックス=大阪府東大阪市)
(2025/3/7 05:00)