福島第1原発の作業員倒れ死亡 今回で5例目
東京電力は22日、福島第1原発内で男性作業員(57)が意識を失って倒れ、心肺停止状態で福島県いわき市内の病院に搬送されたと発表した。福島県警によると、男性は同日午後、死亡した。
東電は「現時点では倒れた原因は分からない」としている。同原発事故の収束作業に当たった作業員の死亡は東電が把握しているだけで、今回が5例目。
東電によると、男性は午前9時すぎから、防護服とマスクを着けて汚染水貯蔵タンクの増設工事に従事。同50分ごろに体調不良を訴え休憩室で休んでいたが、同10時35分ごろ、意識がない状態であおむけに倒れているのを別の作業員に発見された。
男性は昨年8月から同原発で働き始め、この日の被ばく線量は0.03ミリシーベルトだった。累積の被ばく線量は約25ミリシーベルトという。〔共同〕