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年金底上げ、国庫負担年2兆円 財務省が反対しない理由
山崎純
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厚生労働省が5年に1度の年金制度改革に向けた報告書をまとめた。最も議論を呼んでいるのが、厚生年金の財源と国庫負担(税金)を使って将来の基礎年金を底上げする案だ。追加の国庫負担は最大年2.6兆円と巨額になるが、財政健全化を優先するはずの財務省は反対していない。それには理由がある。
「消費税の増税議論のきっかけになるから」。そんな推論が聞こえてきそうだが、それが主因ではない。
厚労省は2025年の通...
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