国産半導体装置、25年度の販売額5%増 AI向けがけん引
日本半導体製造装置協会(SEAJ)は16日、日本製半導体製造装置の販売額が2025年度に前年度比5%増の4兆6590億円になるとの予測を発表した。前年度超えは2年連続。人工知能(AI)に使う先端半導体向けの投資が進み、スマートフォンなどに使う半導体メモリーの市況回復も追い風になるとみる。
24年度の販売額は23年度比20%増の4兆4371億円になる見通し。24年7月時点では24年度の販売額が15%増の4兆2522億円と予測していたが上振れそうだ。SEAJによると中国市場での汎用品や、AIなど先端半導体向けの半導体メーカーの投資が好調で、メモリー投資の回復も進んでいるという。
中長期的には「全ての分野でAI関連半導体の需要拡大が期待できる」(SEAJ)とみる。26年度の販売額は25年度比10%増の5兆1249億円と予測した。
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