新ブランドの参入も!? 2025年に国内デビューするニューモデル【輸入車編】
2025.01.29 デイリーコラムまずはドイツ御三家の動向を
気がつけば1月も下旬となり、筆者はそろそろ「2025」という数字も自然に受け入れられるようになってきたのですが、皆さんはいかがでしょうか?
というわけで新年の恒例企画(!?)である新車予測。国産車編に続いて、今回は輸入車編をお届けしましょう。
もちろん、正式発表ベースではなくうわさと個人の予想に基づくので、年末に答え合わせをしてもし間違っていたとしても、細かいことは言わないのが大人のマナーってことでよろしくお願いします。
まずはドイツ御三家から。メルセデス・ベンツは「Sクラス」と「Cクラス」、そして「Eクラス」とセダン系がここ数年で新世代へバトンタッチしているので、そのあたりのフルモデルチェンジはしばらくなさそうですが、動きそうなのはコンパクト系。「『Aクラス』は現行モデルをもって廃止」なんていううわさがあるいっぽうで、確実に新型があるのはAクラスのクーペ風セダンに相当する「CLA」です。
次期CLAは電気自動車(BEV)とハイブリッド車の二本立てとなる見込み。それをベースとして次世代の「EQA」や「EQB」をつくっていくというスクープ情報もあるが果たして?
BMWは本国において「X5」と「3シリーズ」がフルモデルチェンジするとかしないとか。いずれも定番モデルだけに正常進化となることでしょう。日本への導入もきっと年内……と信じて待ちましょう。
いっぽうアウディは「今年は新車がたくさんある」とのこと。まず日本上陸が予告されているのは新型「A5」と「A5アバント」で、これは「A4」と「A4アバント」の後継モデルに相当。そしてSUVのBEV「Q6 e-tron」に続き、「A6 e-tron」や新型「Q5」も年内には日本投入される……といいなあ。
最新の欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞車も
ドイツといえば、2024年は多くの話題を提供してくれたのがフォルクスワーゲン。年末に導入された新型「パサート」や「ティグアン」に続き、2025年に日本へ入ってくる注目モデルといえば「タイプII(ワーゲンバス)」をイメージさせるキュートなスタイルのBEV「ID.Buzz(アイディーバズ)」。
見た目は相当に魅力的だけど、実車を見ると予想外に大きくて(全長は約4.7mだけど全幅が2m近くある)ちょっとびっくり。ただ、1000万円級ともいわれる値段は見た目と違ってあんまりかわいくないかも(個人の感想)。
そうそう、MINIは2024年に立て続けにフルモデルチェンジしちゃったので今年は抑えめ。根強いファンがいる新型の「コンバーチブル」が日本へ入ってきそうだ。
ところで、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2025を受賞したクルマをご存じでしょうか。それは「ルノー5 E-Techエレクトリック」と、それをベースにホットハッチに仕立てた「アルピーヌA290」。フランスのBセグメントハッチバックでBEV専用モデルですね。その2台も日本導入へ向けて動いているはずですが、2025年内のデリバリーは可能なのでしょうか。何を隠そう筆者はA290に欧州で試乗済み。「メチャメチャ気持ちいい」とだけお伝えしておきましょう。
BEVつながりでいえば、ボルボはついに「EX90」が日本上陸を果たす……かもしれない。「XC90」の発展版となるラージSUVのBEVモデルですね。
BYDに続く中国ブランド
さて、アメリカンモデルでクルマ好きとして気になるのは、「シボレー・コルベット」の最強モデルとなる「ZR1」。5.5リッターのV8ツインターボエンジンはついに大台超えの1079HP。0-60mph(約96km/h)加速は2.3秒、最高速は375km/hというとんでもないモンスターですね。つい先日明らかになった北米での価格は約2700万円だそうで(性能を考えれば激安!)。日本にも入ってくる……といいなあ。
そういえば、2025年は日本市場へ新たに参入する輸入車のブランドがあるとささやかれています。それは「ZeeKr(ジーカー)」。といっても多くの人は聞いたこともないかもしれません。
ジーカーは、なんと中国のブランド。吉利汽車(ジーリー)傘下で、BEVやプラグインハイブリッド車を中心に手がける高級ブランドですね。何を隠そう吉利汽車といえば、日本ではほぼ知名度がありませんが、ボルボやロータスを傘下に持つ超大手。そのうえメルセデス・ベンツグループの筆頭株主という、とんでもない企業です。
というわけで2025年の輸入車かいわいで最もホットなトピックは、もしかしてもしかするとジーカーの日本上陸かも。
(文=工藤貴宏/写真=メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、ルノー、ゼネラルモーターズ、吉利汽車/編集=藤沢 勝)
工藤 貴宏
物心ついた頃からクルマ好きとなり、小学生の頃には自動車雑誌を読み始め、大学在学中に自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。その後、バイト先の編集部に就職したのち編集プロダクションを経て、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。別の言い方をすればプロのクルマ好きってとこでしょうか。現在の所有車両は「スズキ・ソリオ」「マツダCX-60」、そして「ホンダS660」。実用車からスポーツカーまで幅広く大好きです。
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