separation
「separation」とは、「分離」「区別」や「別離」といった物事を別々にしたり別々にして考えたりすることや人や場所から遠ざかることを意味する英語表現である。
「separation」とは・「separation」の意味
「separation」は「分離」「区別」という意味の英語表現である。他にも「別居」「別離」「離脱」「分類」という意味を持つなど、広い範囲で使用される言葉である。さらに「(天体間の)角距離」「距離間隔」など、専門用語としても使用されている。品詞は名詞で、動詞形は「Separate」である。物理的なものだけでなく、概念的なものにも使用される。例えばプラトンの哲学で有名な「Great separation(グレートセパレーション)」は宗教的な文脈で使われており、神と人間、または魂と物質の分離を指している。「separation anxiety」とは
「separation anxiety」は「分離不安」のことで、主に幼児期や子供期に見られる、親から離れることに対する強い不安や恐怖を指す。この症状は、子供が親との分離を経験する際に一時的に現れることがあるが、長期化すると深刻な問題となる。子供が大人になるにつれて改善することが多いが、成人期になっても持続する場合、治療が必要となる。
「separation(オラクルカード)」とは
「separation(セパレーション)」は、オラクルカードの1つである。オラクルカードは「神託のカード」を意味する。カードに描かれたイラストや文字から、直感的にメッセージや意味を読み取ることができるカードである。その中で「separation」は、人生のある時点で何かを切り離す必要があることを示している。古い習慣・人間関係、あるいは思考パターンなど、過去のものを手放して新しいことに向かって進むことを促している。
「separation」の語源
「separation」の語源は古代ギリシャ語の「χωρίζω」という動詞に遡る。これは「分ける」「区切る」という意味であった。当時の哲学者や数学者が空間や物体を分割する概念を表現するために使用していた。紀元前1世紀から5世紀頃の古代ローマ時代になると、「χωρίζω」はラテン語「separo」という動詞に変化した。この単語は「分離する」「切り離す」という意味で使われていた。5世紀から11世紀になると、「separo」は古フランス語の「sevrer」という動詞に進化し、「分ける」「区別する」といった意味で使用された。1066年のノルマン征服により古フランス語がイギリスにもたらされた後、12世紀から15世紀に「separaten」は中英語「separaten」という動詞に進化していった。15世紀以降の近代英語になると、「separaten」は「separate」という形になり、現代英語で使用される形に近づいた。また、名詞形の「separatio」という単語も登場し、「分離」という意味で使用されるようになった。これが、現代英語の「separation」へと発展し、今日使われている言葉となった。
「separation」の発音・読み方
「separation」は「sèpəréiʃən(セパレイション)」と発音する。最初の「s」は「無声歯茎摩擦音」である。舌の先を歯茎に近づけて息を吹き出すことで発音する。次の「e」は「è」で、「非圧縮前舌不圧縮母音」となる。日本語の「エ」と少々異なり、口を半開きにして舌を前方に持っていき発音するのがポイントである。「p」は「無声両唇片側閉鎖音」という音になる。唇を閉じて空気を閉じ込め、その後一気に口を開けて爆発的に放出するイメージで発音する。続く「a」は「ə」という「中央中舌母音」になる。これは「曖昧母音(シュワ)」とも呼ばれる、日本語にはない音である。口を半開きにして、やや力を抜いて発音するのがコツである。「r」は「無声舌根音」という音である。舌の後ろを口蓋垂や喉頭に近づけて発声するのがポイントである。続く「a」は「éi」という音になるので注意が必要である。この二重母音は日本語の「エイ」に近いが、「i」は短く発音する。なお「é」には強勢が置かれるので、ここだけやや強めに発音する必要がある。「ti」は「ʃ」の「無声口蓋摩擦音」で、日本語の「シャ行」に近い音となる。舌を口蓋に近づけて息を吹き出すことで発音できる。再び「ə」となった後、最後は「n」の「有声歯茎鼻音」となる。舌の先を歯茎に近づけて息を鼻から出すイメージで発音する。
「separation」の使い方・例文
「separation」は以下の例文のように使用することができる。「The separation of salt from seawater is essential for producing drinking water.」(海水から塩分を分離することは、飲料水を生成するために不可欠である。)
「Their separation was painful, but it ultimately led to personal growth for both individuals.」(彼らの別れは痛みを伴ったが、最終的には両者にとって個人的な成長につながった。)
「The separation of powers between the legislative, executive, and judicial branches is critical to democracy.」(立法、行政、司法の三権分立は、民主主義にとって重要である。)
「Scientists use chromatography for the separation and analysis of complex chemical mixtures.」(科学者たちは、クロマトグラフィーを用いて、複雑な化学混合物の分離と分析を行う。)
「The separation barrier between the two countries has been a source of tension for years.」(二国間の分離障壁は、長年にわたり緊張の原因である。)
「The process of cell division involves the separation of genetic material into two new cells.」(細胞分裂の過程では、遺伝物質が二つの新しい細胞に分離される。)
「Recycling plants use advanced technology to facilitate the separation of different materials.」(リサイクル工場では、異なる材料の分離を容易にするために、先進技術が使用される。)
「The separation of church and state is a fundamental principle of modern secular societies.」(教会と国家の分離は、現代の世俗社会における基本原則である。)
「The centrifuge enables the separation of substances based on their densities and particle sizes.」(遠心分離機により、物質は密度と粒子サイズに基づいて分離される。)
「After a lengthy legal battle, the couple finally agreed to a separation of their assets.」(長い法的闘争の後、夫婦はついに資産の分割に合意した。)
セパレーション(タイヤ)
タイヤのトレッド、ベルト、カーカス、ビードなどが剥離することをいう。原因の多くは空気圧不足や過積載である。その状態で走行を続けると、タイヤの発熱、変形、たわみが大きくなり、ゴムの疲労、接着力の低下が進み、タイヤの一部が剥離する。さらに低い空気圧で高速走行するとスタンディングウエーブが発生して、ベルトやトレッドが剥離する。トレッド部の剥離をトレッドセパレーションと呼ぶ。
参照 スタンディングウエーブ(タイヤ)- セパレーションのページへのリンク