モヤ102形(訓練車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:51 UTC 版)
「国鉄103系電車」の記事における「モヤ102形(訓練車)」の解説
1991年に同社では、乗務員を対象に定期的に行う異常時の取扱いや応急処置等の教育訓練のため保留車を整備することになった。一般営業用車両を現車訓練に用いることが難しくなったことも一因である。 本系列の訓練車は非冷房車3両3編成が整備され、豊田電車区・浦和電車区・松戸電車区に配置した。一般車両との識別のため、これらの編成の車体には2本の白帯と「訓練車」の文字が書き込まれた。浦和・豊田配置のモハ102形は、一部のドアの締め切りや荷物棚の撤去、機材置場の設置などを行ったため事業用車両に変更となり、新形式のモヤ102形となった(モハ102-138・140→モヤ102-1・2)。 1991年整備訓練車編成豊田電車区クモハ103-44 モヤ102-1 クハ103-522 浦和電車区クモハ103-45 モヤ102-2 クハ103-540 松戸電車区クモハ103-64 モハ102-168 クハ103-54 その後、改造種車が非冷房だったこと、ATC・ATS-S・ATS-Pが未搭載で本線運転に制約があったことから、1995年に冷房車の4両3編成と交代となった。豊田・浦和配置編成は、モヤ102形に改造された(モハ102-508・519→モヤ102-3・4)。 1995年整備訓練車編成豊田電車区クハ103-341 モハ103-363 モヤ102-4 クハ103-342 浦和電車区クハ103-399 モハ103-352 モヤ102-3 クハ103-400 松戸電車区クハ103-335 モハ103-274 モハ102-429 クハ103-336 浦和配置車は、同区の営業用車両が209系に統一された後も使用されていたが、2000年に廃車。 豊田配置車は、201系四季彩編成が訓練車を兼ねることから、2001年に廃車。 松戸配置車は、MM'ユニットが同区我孫子派出の車輪転削装置改修に伴う予備車確保のために白帯や「訓練車」の文字を消して営業車に復帰した経歴を持つ。2006年に廃車。 これにより本系列の訓練車編成は消滅した。
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