こう‐ど〔カウ‐〕【硬度】
硬度
水中に溶存するカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンの量を,これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して示したもので,単位はmg/Lで表します。10~100mg/L程度の水が「おいしい水」であると言われています。硬度が高すぎると石鹸の泡立ちが悪く,よごれが落ちにくくなることが知られています。また,飲み水としては,高濃度であると下痢を起こしたり,胃腸障害を起こすと言われています。
軟水 | 0~60mg/L | |
中程度の硬水 | 60~120mg/L | |
硬水 | 120~180mg/L | |
非常な硬水 | 180mg/L以上 |
硬度
水中のカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算したもの。または換算した質量(mg/&) のこと。通常、材質や塗面の表面硬度を指す場合は硬さと表現する。硬さとは物体の硬軟の程度を示す量であって、一般的にはほかの、より硬い物体を試料へ押し込む、あるいは引っかくときに示す抵抗をもってはかる。金属材料では使用試験によってブリネル硬さ、ビッカース硬さ、ロックウェル硬さ、ショア硬さなどという。
硬度
硬度
硬さ
(硬度 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/15 01:05 UTC 版)
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硬さ(かたさ、英: hardness、硬度)とは物質、材料の特に表面または表面近傍の機械的性質の一つであり、材料が異物によって変形や傷を与えられようとする時の、物体の変形しにくさ、物体の傷つきにくさである。工業的に比較的簡単に検査でき、これを硬さ試験法と呼ぶ。例えば鋼製品の熱処理結果の管理などに用いられている。
概説
硬さの概念は、それを数値化して表現しようとする場合、定義の仕方により様々な値を取り得る。硬さ試験に多くの方法があるのは、利用しようとする実用材料、たとえば金属、セラミックス、ゴムなどの材料特性により、微小な変形を与える力に対する挙動がそれぞれ異なり、また硬さ試験によって代用的に評価しようとする材料の性能項目が異なるために、実用目的のためにいろいろな測定法が開発されたためだと思われる。
金属では押し込み硬さ試験法が多く用いられる。これは一定荷重を加えてできる圧痕(くぼみ)の面積または深さから変形のしにくさ(硬さ)を評価するものである。加える荷重、圧痕をつける圧子先端の形状、硬さ値の計算方法がそれぞれ定義されている。
ゴムでは一定荷重を加えた時の変形量を硬さ値にする硬さ測定法が多く用いられている。
硬さにはさまざまな測定手段(定義)とそれに対応する値(硬さの尺度)が存在する。代表的な硬さ測定法の間には対応関係が存在するが、限定された材料で相関をとったもので大雑把な目安である。
硬さ一覧表
試験法名 | 分類 | 圧子形状 | 硬さ算出法 | 解説 |
---|---|---|---|---|
ブリネル硬さ (HBS, HBW) | 押込み硬さ | 球(一般に10 mmを使用) | 圧痕表面積で試験荷重を割って算出 | |
ビッカース硬さ (HV) | 押込み硬さ | 頂角136°四角錐 | 圧痕表面積で試験荷重を割って算出 | 最も広く普及している。 |
ヌープ硬さ (HK) | 押込み硬さ | 頂角172.5°四角錐(対角線長比 1:7.11) | 圧痕表面積で試験荷重を割って算出 | |
ロックウェル硬さ (HRC, HRB) | 押込み硬さ | 頂角120°円錐(先端0.3 mm)または鋼球(φ1.5875 mm) | 試験荷重を加えた後、基準荷重に戻したときのくぼみの深さの差h HR* = 100 - 500 h (HRA, HRD, HRC) |
圧子・荷重によりいろいろなスケールがある(別表)。 |
スーパーフィシャル硬さ | 押込み硬さ | 頂角120°円錐(先端0.3 mm)または鋼球(φ1.5875 mm) | 試験荷重を加えた後、基準荷重に戻したときのくぼみの深さの差h HR* = 100 - 1000 h |
ロックウェルより低試験荷重 |
マイヤ硬さ | 押込み硬さ | 測定荷重を圧子投影面積で割ったもの HM = W /A |
Hvなどの算出が圧子接触面積で割るのに比して物理的意味が高いとされている。 | |
ジュロメータ硬さ | 押込み硬さ | 頂角35°円錐 | 圧子の押し込み深さ。822 gで押し込み深さ0を100、押し込み深さ2.54 mmで0 | 樹脂用硬さ計 |
バーコール硬さ | 押込み硬さ | 頂角26°円錐 | 圧子の押し込み深さ | 樹脂用硬さ計 |
モノトロン硬さ | 押込み硬さ | 0.75 mm 球形圧子 | 圧子の押し込み深さ0.0457 mmになるときの荷重 | 樹脂用硬さ計 |
マルテンス硬さ | ヒッカキ硬さ | 対面角90°ピラミッド | 0.01 mm巾のヒッカキ巾の荷重 | |
ショア硬さ (HS) | 反発硬さ | 先端にダイヤモンド半球を取り付けたハンマー | ハンマーを落とした時の跳ね返り高さを元の高さで割って算出 | 計測は簡単、大抵の計測器は小型軽量で持ち運び可能 |
モース硬度 | ヒッカキ硬さ | 10段階の硬さのさまざまな鉱物 | 基準となる鉱物で引っかいたときに傷がつくかどうか | 絶対的な数値は測れない、主に野外で鉱物の同定に(鉱物や地質に係る予備知識と併用して)使用 |
そのほかの機械的性質
関連項目
外部リンク
- 硬度:ゴムペディア - ゴムの硬度について
硬度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 16:10 UTC 版)
ロンズデーライトはダイヤモンドよりも 58% 硬い可能性が示唆されている。ネバダ大学ラスベガス校と上海交通大学の研究者らは第一原理計算により、切れ込み状の非常に大きな負荷をかけるとロンズデーライトの抵抗力が 78% も増大するというシミュレーション結果を2009年2月に発表した。 その研究結果から、純粋なロンズデーライトは 152 GPa(ギガパスカル)の鋭利な圧力に耐えると推測されるが、これはダイヤモンドの 97 GPa より高い。
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「硬度」を含む「ロンズデーライト」の記事については、「ロンズデーライト」の概要を参照ください。
「硬度」の例文・使い方・用例・文例
- この金属の硬度はダイヤモンドに次ぐ
- ダイヤモンドの硬度は非常なものなのでガラスが切れます。
- ダイヤモンドの硬度は10である。
- 硬度計
- ダイヤモンドの硬度を持っている
- 硬度のように鋼鉄に類似している
- 適当な硬さまたは硬度にされた
- 金剛石の硬度から成る、または、金剛石の硬度を持つ
- (色または硬度などが)真鍮で作られた、または、真鍮に似ている
- 硬度が大きくて緻密な方解石の一種
- 研磨剤として用いられる非常に硬度の高い鉱物
- 水または油に浸して冷却するこにより硬度が増した鋼鉄
- 水の硬度を下げてもっと十分に石鹸の泡が立つようにする物質
- 硬度が大きいガラス
- 水の硬度の単位
- 物の硬度の尺度としての引っ掻き硬さ
- モース硬度という,鉱物の硬度を表す数値
- ショア硬さ試験機という,金属の硬度を測定する装置
硬度と同じ種類の言葉
- >> 「硬度」を含む用語の索引
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