虹彩とは? わかりやすく解説

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こう‐さい【虹彩】

読み方:こうさい

眼球血管膜の前端部で、角膜後方にある環状の膜。色素富み、その沈着状態によって、茶色青色の眼になる。中央の瞳孔(どうこう)で開閉行って光の量を調節する


虹彩

読み方:コウサイ(kousai)

眼球角膜水晶体の間にある輪状の薄い膜


虹彩

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虹彩

眼球角膜水晶体の間にある円盤状の薄い膜でのこと。虹彩の中の平滑筋伸縮によって、中央の黒い部分(=瞳孔)の開き具合調整し眼球内に入る光の量を加減します。虹彩は人種によって様々な色があります。虹彩のしわの模様は、指紋同様、個人固有のパターンがあり、個人特定するセキュリティシステムバイオメトリクス認証生体認証)にも利用されています。

虹彩

【仮名】こうさい
原文iris

眼球前面にある色のついた組織で、その中心部には瞳孔存在する。虹彩は瞳孔大きさ調節関与しており、これにより、眼球内に入ってくる光の量が調節される

虹彩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 16:21 UTC 版)

虹彩
ヒトの虹彩の一例(薄茶色の部分)。中心の黒い円形の部分は瞳孔
眼球の断面図
英語 Iris
器官 感覚器
動脈 長後毛様体動脈
神経 長毛様体神経
短毛様体神経
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虹彩(こうさい、: Iris)は、脊椎動物及び軟体動物頭足類において、角膜水晶体の間にある薄い膜のことである。瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する役割を持つ。瞳孔がカメラ絞りの開口部に相当する。

特徴

虹彩は、目で色のついた部分である。中央には穴(瞳孔)があり、虹彩の中の平滑筋の働きにより、穴を大きくしたり小さくしたりして、網膜に入る光の量を調節する。ヒトの場合、虹彩の模様が個体によって違うことが知られており、このことを利用して個人認証を行なう場合がある(虹彩認証)。

また、上記とは逆に虹彩の模様から健康状態を分析する手法(虹彩分析)もある。

虹彩の色

虹彩の色は、メラニン色素の量で決まる。通常、「目の色」といった場合は虹彩の色を指す。ここでは、ヒトの虹彩の色について述べる。

濃褐色(ブラウン)
最もメラニン色素が多い色でもある。最も多い色であり、どんな人種にも見られる色である。個体差もあるが、アフリカ系、アジア系のヒトのほとんどは濃いブラウンで、「黒」と見られる場合も多い。日本で、「目が黒いうちに」と言われるのは、日本人のほとんどは濃いブラウンの虹彩であることに由来する。明るいブラウンのヒトも多いが、濃いブラウンほど多くはない。
青(ブルー)
世界でブラウンの次に最もありふれた色である。北部ヨーロッパなど、日照量の少ない地域に多く、特にフィンランドリトアニアでは80%以上がこの色である。アイルランドイギリスでも多い。その他、中東中央アジアの高地でも見られる。アメリカ合衆国系の白人にも、高い割合で見られるが、これは移民の子孫と見るのが妥当であろう。
白人の場合、生まれた当初はブルーで、その後成長するにつれ違う色になる場合が多い。これは、生まれた当初はメラニン色素の沈着が進んでいないためである。
淡褐色(ヘーゼル)
ブラウンとグリーンが混ざった色であるが、おおむね「明るいブラウン」と見なされる色である。ブラウンに次いでメラニン色素の量が多い。中部ヨーロッパ及びスラブ系の人種に多い。少数ながら日本でも確認される。日本では西日本の特に九州地方に偏在している。
灰色(グレー)
ブルーのバリエーションと考えられる色で、ブルーよりややメラニン色素の量が多い。やはり白人に多い。
緑(グリーン)
ケルト系、ゲルマン系、スラブ系、ハンガリー系に見られるが、数はあまり多くない。中東、中央アジアの白人にも見られる。メラニン色素の量は、ヘーゼルより少なく、ブルーより多い。
赤(レッド)と青紫(バイオレット)
フラッシュ撮影では、赤目現象が発生することがある。この現象では、フラッシュの明るい血管の多い網膜に直接届き、瞳孔が赤く写る。この現象が重度の先天性白皮症(アルビノ)の人々の目で起こると、大量の色素の欠如のため、虹彩も赤く写ることがある。女優エリザベス・テイラーのように深い青の目を持つ人は、照明やメイクなどによっては紫色に見えることもあるが、「本当の」紫の目はアルビノによってのみ起こる。
虹彩異色症(オッドアイ)
極めて稀であるが、左右の虹彩の色が違う、もしくは虹彩の一部の色が異なる場合がある。これを虹彩異色症(いわゆるオッドアイ)という。

参考文献

関連項目

外部リンク


虹彩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 02:19 UTC 版)

「目」記事における「虹彩」の解説

眼杯前縁とその周囲間葉眼杯内側進出して水晶体部分的に覆う。このことにより、虹彩を生じる。虹彩筋は、神経堤由来平滑筋である。虹彩の血管結合組織間葉由来である。

※この「虹彩」の解説は、「目」の解説の一部です。
「虹彩」を含む「目」の記事については、「目」の概要を参照ください。

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虹彩

出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:51 UTC 版)

名詞

こうさい

  1. 解剖学瞳孔大きさ調節して網膜入る光量調節する役割を持つ角膜水晶体の間にある薄い

発音(?)

こ↗ーさい

翻訳


「虹彩」の例文・使い方・用例・文例

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