能登半島地震、建物の公費解体は4割完了…9月の大雨による申請増加を見込み計画見直しへ

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 石川県の馳知事は26日、記者会見を開き、公費解体の見込み棟数3万2410棟のうち約4割の解体が完了し、中間目標を上回ったことを明らかにした。9月の大雨による申請棟数の増加が見込まれることから、来年1月中に、解体棟数や作業班を見直す方針だ。

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重機による作業が始まった公費解体の現場。周辺では住民らが大雨で流れてきた泥の処分に追われていた(10月17日、輪島市で)
重機による作業が始まった公費解体の現場。周辺では住民らが大雨で流れてきた泥の処分に追われていた(10月17日、輪島市で)

 公費解体は22日時点で1万3547棟が完了し、「公費解体加速化プラン」で定めた中間目標1万2445棟を上回った。だが、申請棟数は3万4482棟あり、見込みよりも2000棟ほど増加している。県は、環境省や市町と協議した上で計画を見直す。

 また、応急仮設住宅は、地震の被災者向けが23日までに全戸完成した。大雨の被災者向けについては全戸着工済みで、3月までの完成を目指している。大雨で浸水被害が確認された仮設住宅の修繕も全戸で完了した。

 住まいの再建については、世帯規模に応じた「いしかわ型復興住宅モデルプラン集」が中間報告され、夫婦・単身向けの23プラン、家族向けの21プランが示された。今年度内に、住宅再建の支援制度や耐震改修の事例とともに取りまとめて公表する。

 復旧・復興の現状について、馳氏は「一日でも早く元の家に住める、元の街に住める、元の仕事に戻れる環境作りをすることが我々の責任だ」と強調した。

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