早春恒例の山焼き、濃霧で燃え広がらず取りやめ…「早起きして見に来たのに」1200人ガックリ
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国内最大級のカルスト台地・秋吉台(山口県美祢市)で1日、早春恒例の山焼きが行われた。しかし濃霧で火が燃え広がらず、点火から約1時間半で取りやめとなった。見学に訪れた約1200人(主催者発表)は肩を落とした。改めて実施するかどうかは未定という。
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新芽の成長を促し、景観を守るために、美祢市や住民らでつくる協議会が年に一度、約1140ヘクタールを一斉に焼いている。
秋吉台はこの日、早朝から霧が立ちこめ、一帯が真っ白に。人々が不安そうに見守る中、午前9時半、地元住民らが枯れ草に点火。しかし火はいっこうに燃え広がらなかった。
初めての山焼き見学を楽しみにしていたという宇部市の女性(26)は「早起きして来たのに残念。来年こそは見たい」と話した。
今年は当初、2月16日の予定だったが、雨や強風により延期が続いていた。協議会の担当者は「ここまで燃えないのは珍しい。遠くから来る人も多いのに、申し訳ない思いだ」と話した。