松平健「新☆暴れん坊将軍」復活!上様がいま最も成敗したいのは

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「新☆暴れん坊将軍」(テレビ朝日系) 1月4日午後9:00
八代将軍徳川吉宗(松平健)は、 飢饉ききん による不況対策を急ぐ中、嫡男・家重(西畑大吾)ら世継ぎ選びにも悩んでいた。久々に「徳田新之助」として江戸の町へ繰り出すと、商家の三男坊「徳長福太郎」を名乗る若者と出会う。

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松平健さん
松平健さん

取材会場に現れたヒーローは、古希を過ぎても「上様!」と慕いたくなる品とおおらかさをたたえていた。貧乏旗本の三男坊を名乗って江戸の町に繰り出し、庶民を悪党から救う将軍・徳川吉宗が、新年早々、17年ぶりに白馬に乗ってテレビに帰ってくる。

「(マツケン)サンバの影響ですかね……。若い方が興味を持ってくれて、新しいものができるのかな」。照れくさそうに話すが、テレビから時代劇が減る中で「“その後の吉宗”をやりたい」と熱望していた。

描かれるのは、将軍になって二十数年後。縁談から逃げ回っていた吉宗も、3人の息子の父親になっている。嫡男の家重(西畑大吾)は右腕が動かず言葉も不自由で、引きこもりがち。父子がすれ違う中、ある若者との出会いで家重の真の姿を知る。

自身も高校3年生の息子がいる。「絵を描いたり物を作ったりが上手。子どもだと思って手を貸していたけれど、必要なくなってきた」と、成長に目を細める。

一方、心を痛め“成敗”したいのは闇バイト問題だ。「居場所がない若い子が使われてるんじゃないか。『暴れん坊』を見て、昔ながらの人情と勧善懲悪に触れてもらいたい。悪いことをすると成敗されちゃうって」

20代で主役に抜てきされ、大先輩が演じる悪役を心の中では恐縮しつつ斬り、カットがかかれば椅子を差し出していた頃からともに歩んできた代表作。近年は「縁起がよさそう」と若者からも人気だ。

「昔から『暴れん坊』は夜でも明るいものを届ける。新年からハッピーになってくれればうれしい」。皆に幸あれと願う上様であった。

散歩中におじいちゃんを救助

Q.お正月はどのように過ごしますか。

A.家族と過ごします。豊橋出身なので、鶏肉の代わりに(名物の)ちくわを入れたしょうゆ味のお雑煮を作ります。

Q.お忍びでぶらりとするなら?

A.休みの時とかよくぶらぶらしています。ウィンドーショッピングとか、いろいろ見て歩くのが好きなので。散歩中におじいちゃんが目の前で倒れて救急車を呼んであげたことも2回ありました。

Q.助けてくれたのが“上様”だとは……。

A.全然わからなかったと思います(苦笑)。

(文・読売新聞文化部 松崎美保/写真・杉本昌大)

プロフィル
松平 健( まつだいら・けん
1953年11月28日生まれ。愛知県出身。75年にフジテレビ系「座頭市物語」で本格デビュー。78年からの「暴れん坊将軍」で人気を確立。舞台発の「マツケンサンバ2」はCDが大ヒットした。

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