中国がきのう発表したGDPの値によると、どうやらかの国が日本を抜いて世界第二位の経済大国になる見込みのようです。共産党政権が牛耳っているにもかかわらず、経済が成長するというのもなんだかおかしな話ですね。。。まあこのへんの歴史をたどっていくと、きっかけはどうやら小平という政治家が主導した「改革・開放」にあるようです。
毛沢東の大躍進政策によってメチャメチャになってしまった中国経済をたてなおすために、小平は、共産主義というイデオロギーそのものよりもむしろ、現実的な利を求める政治を行ないました。改革・開放の「改革」の大きな特徴は、私有財産を認めたことです。これは共産主義イデオロギーとは相容れないものですが、経済をたてなおすためには私有財産を認めなくてはならない、という、いわば「資本主義の精神」を具現化させた改革方法だったと言えるでしょう。そして「開放」のほうは、中国市場を欧米などの諸外国に「ひらいた」という意味です。これによって中国国内に外貨が流入することができ、このことで経済が発展していったということです。たとえるなら鎖国体制から明治維新を経て開国していった明治時代の日本と同じような出来事だと言えましょう。(とはいえ日本は外圧によってムリヤリに開国させられたようなものですが、中国ではあくまで自分たちの必要から国を開いた、という点が異なるんですけれども)
このように小平はおよそ共産党の思想とは相容れない政治を行なったのですが、しかし同時に共産党政権の正統性はそのまま維持されるべきだと考えました。はたから見ていると、なんか思想と行動がちぐはぐな印象を私なんぞは小平という人物および中国という国家に対して抱いてしまうのですが、とはいえこの改革・開放路線がうまくいった結果として、今まさに世界第二位と言われるほどの経済力を誇るようになった中国です。結果がそうなのだから、理解するのがむずかしいとしても、それは認めるしかないでしょう。ドルは危機的状況、ユーロも信用があやふや。円なんて素通りされているかのようなこの現状、中国の成長に世界の経済が依存しようとしているなかで、中国って国はなんかヘンだ、などと言っていても仕方がありませんものね。。。白猫だろうと黒猫だろうと鼠を取るのがよい猫だという小平の言葉をもじって言うなら、資本制だろうと共産制だろうと豊かになれるのがよい制度だというのが、今の中国の偽らざる気持ちだったりするんでしょうね、きっと。。。
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毛沢東の大躍進政策によってメチャメチャになってしまった中国経済をたてなおすために、小平は、共産主義というイデオロギーそのものよりもむしろ、現実的な利を求める政治を行ないました。改革・開放の「改革」の大きな特徴は、私有財産を認めたことです。これは共産主義イデオロギーとは相容れないものですが、経済をたてなおすためには私有財産を認めなくてはならない、という、いわば「資本主義の精神」を具現化させた改革方法だったと言えるでしょう。そして「開放」のほうは、中国市場を欧米などの諸外国に「ひらいた」という意味です。これによって中国国内に外貨が流入することができ、このことで経済が発展していったということです。たとえるなら鎖国体制から明治維新を経て開国していった明治時代の日本と同じような出来事だと言えましょう。(とはいえ日本は外圧によってムリヤリに開国させられたようなものですが、中国ではあくまで自分たちの必要から国を開いた、という点が異なるんですけれども)
このように小平はおよそ共産党の思想とは相容れない政治を行なったのですが、しかし同時に共産党政権の正統性はそのまま維持されるべきだと考えました。はたから見ていると、なんか思想と行動がちぐはぐな印象を私なんぞは小平という人物および中国という国家に対して抱いてしまうのですが、とはいえこの改革・開放路線がうまくいった結果として、今まさに世界第二位と言われるほどの経済力を誇るようになった中国です。結果がそうなのだから、理解するのがむずかしいとしても、それは認めるしかないでしょう。ドルは危機的状況、ユーロも信用があやふや。円なんて素通りされているかのようなこの現状、中国の成長に世界の経済が依存しようとしているなかで、中国って国はなんかヘンだ、などと言っていても仕方がありませんものね。。。白猫だろうと黒猫だろうと鼠を取るのがよい猫だという小平の言葉をもじって言うなら、資本制だろうと共産制だろうと豊かになれるのがよい制度だというのが、今の中国の偽らざる気持ちだったりするんでしょうね、きっと。。。
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考え方にはいろいろある。自分たちの考え方が理に合わないものであることを証明するのは難しいことである。だが、それが証明できなければ、おかしな考え方を改めることも難しい。
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