漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その31

2025年01月19日 14時34分04秒 | 小説家志望
               

       ( ↑写真、ドライブ中に偶然撮影した「ウサギの雲」です。画面中央に耳を立てたウサギの様な雲
        が見えます・・・・・《 2024年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、最近、歯が悪くてチェンマイの大学病院へ毎月通っています。その時に利用する「フラマ
        ホテル」です。昔はトップレベルの高級ホテルでしたが、今ではすっかり古くなって格落ちしたコ
        スパの好いホテルです。どのクラスの部屋も格安なので、一番上の階の部屋を利用しています・・・・
        《 2024年、8月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、フラマホテルの部屋の窓から撮影したチェンマイの街と、その向こうに見えるドイステー
        プ山です。中央右にメヤデパート、左側にはホテルが並びます。ここはチェンマイ市街の北側にな
        ります。市街どこでも緑が多い点では、バンコクとは全然違ってとても清々しい街なのです・・・・・
        《 2024年、8月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、チェンマイ郊外に出来た喫茶店です。リゾート風に作られた野趣と広さのある喫茶店で、
        欧米人とタイ人が半々で憩いに来ます。残念ながら日本人で、こうした場所を利用する人は少な
        いですね・・・・・《 2024年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、これは、また別の喫茶店です。各テーブル席がゆったりしています。こうした広くて趣の
        ある喫茶店があちこちに出来ているのですが、2,3年もすると半分は淘汰されてしまいます・・・・
        《 2024年、11月、撮影 》 )


 

               

       ( ↑写真、チェンマイ市街の夕方に撮影しました。4時頃だと下校時刻ですので、大変渋滞します。
        その中で目立つのがバイクの3人乗りです。写真の中央左のバイクはノーヘル女学生の3人乗りで
        す。こんなの当たり前に走っていますが、この様なバイクの軍団が学校の校門からダラダラと噴
        き出て来る様は壮観です・・・・《 2024年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、角川書店の第16回野性時代小説新人賞の選考結果トップページです。この後に数ページ、
        通過者名、作品名が並びます。私は5,6回見直しましたが・・・・《 2024年、12月、撮影 》 )




         【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 
                    その31


「 第16回、小説野性時代新人賞 」の第一次審査結果が出ましたのでご報告させていただきす。

良い結果だったら、大きな文字フォントや画像で報告するところですが‥‥‥‥

また落ちましたので、派手な演出もなく‥‥‥‥たんたんと書いてまいりたいと思います‥‥‥

「 野性時代新人賞 」応募総数564作品、意外と少なかったですね。その中から選考を通過した
のは83作品でした。

つまり、約8割以上が脱落したわけで、私の作品もその中に入っています。40行×40字で108枚
の原稿がゴミ箱行きとなりました。

さて、私の作品は拙ブログ「 漫画家アシスタント物語 」を元にした小説ですので、完全なフィク
ション小説ではなく、かなり実話の部分もある「 業界物 」とか「 楽屋落ち 」に近い作品でした。

ただ、ブログ記事( 日記みたいなもの )とはかなり違いますし、小説としてのストーリーや人物
設定にはこだわりを持った演出がされています。

登場する人物は、ほとんど実名です。ただ、アシスタントや編集員は仮名になっています。

そして、出版社や出版物名、さらに署名人の名前などは実名になっています。( これが問題なのか
も‥‥出版社にとっては、実名リスクになります )

実は、小説の新人賞応募規定には「 エンターテイメントの自作品、ジャンルは問いません 」とか
ありますが、実際には「 ノンフィクション、業界物、実録物はダメ 」という裏があります。

こうした事はネットで調べたり、細かい文字の「 応募規定 」を読み込んでおかないとわかりませ
ん。私は、この二度の落選でやっとわかりました。

さらに、私の様な70になる様な老人は「 新人賞 」の対象外になる可能性があるとの指摘もありま
した。( もっとも、年齢を詐称したりする事はできませんので仕方がありません )

そこで、次回応募予定の「 ポプラ社 」は、作品内の人名、社名、雑誌名など、全てを匿名にして、
フィクション小説という形を強調したいと思っています。

ストーリーも、今までの様に事実を少し脚色するのではなく、大胆に変更演出するつもりです。
( ただ、そんな事までする必要があるかどうか‥‥ )

リアル感は失われますが( 緊張感がちょっと抜けるよね、サビ抜きの寿司みたい )、それでも意
外と面白いのでイイ線いくかもしれません。

適当な( デタラメな )仮名を使っていても、読者が小説の世界にズルズルと入り込んで行ってし
まう‥‥‥‥そんな不思議な( 微力ではありますが )パワーは温存されています。

この2年ほどの期間が、小説創作の良い助走になっている気もします。


今年の6月締め切りのポプラ社は、最初から編集員がちゃんと読んでくれる事を募集の謳い文句に
していますので、一番期待したいところです。

「 小説すばる新人賞 」の審査員、五木寛之氏、北方謙三氏、「 野性時代 」の冲方丁氏、辻村深月
氏など憧れの作家たちに読んでもらえるかもと、応募者の誰もが期待しているわけですが、まった
く原稿を手に取ってさえ貰えぬまま、ゴミと消えてしまう‥‥‥‥

編集員から「 感想 」どころか「 落選 」の連絡もなく、ただ、発表される雑誌を購入して、自分
の名前が何処にもないのを確認するだけ。

こんな形式で、本当に優秀な新人が発掘されたり育ったりするのだろうか‥‥‥‥ゴミの私は疑問
に思うわけです‥‥‥‥


現在、処女作品( 今回3回目の挑戦 )の長編を改稿作業中です。

これは、「 小説すばる 」と「 野性時代 」に送った作品ですが、完全なフィクション小説という
形に改稿中です。

さらに、短編の作品もどんどん書いていくつもりです。これはまず、4月の「第20回ちよだ文学賞」
に応募する予定です。

「 ちよだ 」というのは「 千代田区 」という事なので、その土地にちなんだ作品が適しているわけ
で‥‥

私の作品が漫画業界のドラマですから、「 千代田区神保町 」が舞台なわけで、最も適しているわ
けです!

ただ、神保町の出版社を宣伝したり、好意的に表現しているわけではないので、その点は注意しな
いといけません。

地味な中年男、金ない、売れない、才能ない、うだつの上がらない男たちの物語ですので、派手な
作品ではありませんが、冴えない奴らが一発かます様なドラマにしたいと企図しております。

ただ、どうしても評価されないなら‥‥‥‥

デジタル書籍を作って、Amazonのkindleで、売り出したりするのもありなのではないか‥‥‥‥
などと、考えてもいます。

もう出版社の時代ではないのか‥‥‥‥自分で発信しないと何も出来ない時代なのか‥‥‥‥

それにしても、私はまったく右も左もわからないので‥‥‥‥

このブログをお読みの読者の中で、デジタル書籍や自費出版など、そのメリット、デメリットに詳
しい方‥‥‥‥

ご意見、さらに、ご忠告などをコメントしていただけると助かります。

「 だまされてカモになるだけ 」とか‥‥

「 自分が一冊買っただけで、誰も買ってくれないケースも多い 」とか‥‥

‥‥ですね。 どうか、よろしくお願いいたします。


話は変わりますが‥‥‥‥

漫画を描いて出版社へ持ち込みに行っていた20代の頃( 1980年代 )‥‥‥‥

1ページに10時間をかけて( 白っぽい原稿の人なら3時間ほどか )描き込んだ漫画が没になり、
それを後生大事に抱え込んで神保町の街を歩くのは、鎖につながれて刑場を引きずられる様な思
いです。

 『 なんで‥‥こんな辛い思いをして漫画を描いてるんだろう? 』

そう自問して当然ですし、ほぼ90%の若者はこの落胆の中で漫画を辞めます。

根性がないのか、あるのかはともかく‥‥‥‥知恵はあるのです‥‥

「 無駄な苦労に意味なし 」

つまり、才能があるとかないとか、意志が強とか弱いとかでなく、少しは「 知恵 」があるという
事なのです。

そして、これから導き出される結論は‥‥‥‥

神保町を泣きながら去った者が、また、同じ様な漫画原稿を抱えてやって来るのは‥‥‥‥

選ばれし(?)‥‥‥‥本物の馬鹿だけという事になります‥‥いや、ホントに!

でも‥‥‥‥

私は、そんな馬鹿が好きです。

自分も同じだから‥‥‥‥


さて‥‥‥‥

チェンマイは今、乾季の真っ最中です‥‥‥‥一年で一番涼しい季節です。

日中でもクーラーが必要ありませんので、電気代がかなり安くなります。朝晩は気温が10度ほ
どですので、長袖でないとかなり冷えます。

深夜などは、温かいの物が欲しくなりますが‥‥‥‥冷たい廊下を歩いてキッチンまで行き、そ
れからポットでお湯を沸かす手間を考えると‥‥‥‥デスクの上の冷えたペットボトルのお茶で
我慢するという毎日です。

皆様は、きっと‥‥‥‥

賞も取れないし、売れもしない小説を書いてるジジイなんぞ、なんて惨めで孤独でカビ臭い存在
だと想像されると思います。

でも、意外と楽しくキーボードを叩いております。

若い人が軽いラップに乗って、ダンスステップを踏む様に‥‥‥‥

私自身も不思議なほどです‥‥‥‥

若い頃に‥‥‥‥漫画を描いていた時の方がいじけていた様な気がします。

今は‥‥‥‥もっと軽く楽しいのが不気味なほどなのです。いや、ホントに!

それが、快適な気候と明るい環境のチェンマイの化学作用なのかもしれません。

横の丸い置時計( SEIKO! )を見ると、深夜の3時を過ぎました。

そろそろ休もうかと思います。

やってやりますよ‥‥‥‥今度こそ!

今に見てろよ、神保町!

では、この辺で‥‥‥‥



               「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その32 」へつづく・・・・
 
              ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )
 

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