漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その8

2019年11月07日 00時29分21秒 | 移住
               

       ( この写真は、屋根材の取り付け工事を撮影したものです。この工事の直後に建設会社の社長
         が現場を放棄します・・・・・《 2019年、2月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、外壁が出来つつあるのですが、壁と屋根の接続部分が雑な処理なので、後々、追加
          補修の工事が必要になります・・・・・《 2019年、3月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、白壁でイイ感じに見えますが・・・・・・完成までの2ヵ月の間に風雨と追加工事で汚れて
          しまい、全部塗り直す事になります・・・・・《 2019年、3月、撮影 》 )




         【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                   その8


自宅を建てる時に、日本でしたら週に一度か二度、現場を見に行けば足りると思うのです
が・・・・・・・・・・・・

タイでは、毎日の様に現場を確認する必要があります。

そうしないと、作業員の怠業や工事ミスを防いだり出来ません・・・・・・・・・・・現場にある資材
を泥棒される事もあるのです。

2019年3月に中断し、4月に建築会社が現場放棄・・・・・・・・・

プロの建築責任者がいなくなった現場には活気が失われ・・・・・・・・人気のない酷暑の中、
ジリジリとした強い日差しとクソ暑さが・・・・・・・・

渋々、労働者への未払賃金を支払い、建築作業を再開してもらいましたが・・・・・・・・私とカ
ミさんが見習いの現場監督の様になって、ダラダラとした作業を注視しなくてはなりません
でした。

そのため、自宅だったチェンマイ市街の借家には帰れず( 現場から車で4時間かかります )、
建築現場の近くのホテルや、親類の家、友人の家を転々と宿替えする羽目になりました。

2019年の3月は、カミさんの親類の家、4月はホテルを主に利用し、5月はカミさんの友人の
家に居候しました・・・・・・・・・・・

気疲れのする・・・・・・・肩身の狭い思いをしましたが・・・・・・・・・・・これに、お金の問題が絡み
ます・・・・・・・・・・・・・・

 「 天井の電気配線工事のお金をまだもらってません・・・・・ 」

 「 壁材の敷設費用は別料金ですが・・・・・ 」

 「 電気コンセントの施設費用がまだです・・・・・ 」

 「 作業員の日当を払って下さい・・・・・ 」

 「 テラスの設置費用を・・・・・ ]

 「 室内工事の・・・・・ 」

お金は、毎日出ていきます。

老後の蓄えとしてとっておいた預金は、どんどん消えていきます。

もし、建築費以外に預金がなかったり、借金をしていたら・・・・・・・工事は継続できなくなり、
廃墟の様な現場の前でカラッケツのまま安いアパートを探す羽目になっていたでしょう。

この、毎日の出費によって、カミさんは人間から鬼に変わっていきます・・・・・・・・・・無理もな
い事ですが・・・・・・・・・・・連日、お金の事で喧嘩になるわけです。( 建設費のほとんどを彼女
が出しているため、私が一方的に非難されます )

いつも、お金の事で喧嘩していると・・・・・・・・・・・夫婦関係などというものは脆いものです・・・
・・・・・・・・現場を投げ出して・・・・・・・私も建築会社の社長の様に逃げる事を考えたりします。

お金の問題と同じ様に辛かったのが・・・・・・・・・・・毎日の現場作業の監視です・・・・・・・・・・・・

私とカミさんの元には毎日、作業員から多くの問題が持ち込まれます・・・・・・・・

 「 トイレの設置用金具が足りません 」

 「 下水設備は、どうしますか? 」

 「 風呂場が小さいので、バスタブが入りません 」

 「 ドア枠がないので、ドアが設置出来ません 」

 「 配管の資材がありません 」

 「 壁材が足りません 」

 「 シリコンが足りません 」

 「 ペンキが切れました 」

 『 そ・・・・・そんな事、俺にど~~しろってんだよッ! 』

・・・・・・・・・・などと考えても、口には出来ず・・・・・・・・・・

毎日々々・・・・・・・・・黙って、起きる問題に即応しないと、作業がストップしてしまいます。

おまけに、作業員は全て「 欠陥工事 」「 手抜き工事 」をやっていた下請け業者の継続です。

必然的に問題が毎日出現するわけです。

ただ、安い事は間違いないのですが・・・・・・・・・・

とにかく、必要な資材は大急ぎで建築資材店へカミさんの運転で調達に向かい、土台や壁
の欠陥は誤魔化し、矛盾は隠し、穴は塞ぎ・・・・・・・・・・

こうして、最安値で応急処置を施しつつ・・・・・・・・・・

右往左往の日々を送ります・・・・・・・・・・

建築着工は11月、完成予定日は2019年4月1日・・・・・・・・・・しかし、それからさらに2ヵ月の突
貫追加工事が続きます・・・・・・・・・・

この間まで、漫画家アシスタントやってたのに・・・・・・・・・

気楽な隠居暮らしを夢見ていたのに・・・・・・・・・

なぜ、こんな所で泥まみれ汗まみれになりながら・・・・・・・・・

バケツで砂利を運んでいるんだ・・・・・・・・・・

いったい、何をやっているんだ俺は・・・・・・・・・・

 『 どうなってるんだよ、これはよォ~~ッ! 』

などと、心の中で嘆いてみても・・・・・・・・・・後の祭りなわけです。


さて・・・・・・・

ズルズルとした作業の果てに、やっと完成した家には随所に問題が発生・・・・・・・それでも、
なんとか住めるには住めると・・・・・・・・・・

雨風しのげりゃ立派なもんさ・・・・・・・・

・・・・・・・てなわけで・・・・・・・

完成後の家の様子は、次回にご報告させていただきます。



         「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 謹賀新年 」 へつづく・・・・


        ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )



          ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その7」へ戻る 】




   


【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
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          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その3

2018年10月14日 23時58分04秒 | 移住


( ↑写真は、チェンマイのサンサイという小さな商店街の写真です。私が暮らす借家か
 ら歩いて5~10分ほどの場所です。一日中、自動車が行き交う場所なのですが・・・・・ド
 ライバーを除くと歩行者がほとんどいないのです・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )





( ↑写真は、上の写真の少し先へ行った場所になります。タイの裏街道は蛇の様に曲っ
 た道が延々んと・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )





( ↑写真は、私がよく利用する定食屋さんの玄関先です。近くに池があって蚊が多い
 のが難点なのです・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )



 【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                  その3


  《 漫画業界からタイへ疎開・・・・渋滞、飲酒、逆走の三拍子・・・・!? 》


近所の定食屋が安くて美味しいのは、タイ国全域で共通していると思います。( 味に格
差はありません )

ただ、首都圏と地方と物価が随分と違うのですが、この「 美味さ 」に関しては共通して
いるかと思います。

時々、一人でテクテク歩いて定食屋さんで150円~300円で晩御飯を済ませるのですが・・
・・・・・

安くて美味いのは良いのですが・・・・・・・・・・行き帰りの徒歩が危険なのです。

タイでは、一般に自動車が一番安全で、次はバイク、そして、自転車と徒歩が一番危険
だと言われています。

日本の様に路側帯や歩道がまるで整備されていないからです。

路側帯らしきものは形成的に存在しますが、歩行者用にはなっていないので、バイクが
通行したり、泥だらけで歩行できなかったりと不完全なのです。

首都圏では、歩道も整備されているのですが、一般道や地方はまったく歩道がありませ
ん。

そのため、すれ違う自動車やバイクと接触しそうになる事が多いのです。

おまけに、路上駐車している車やバイクが多く、そのためそれを避けて歩く時には走る自
動車やバイクに対して細心の注意をはらう必要があります。

私は、近所しか歩きませんが、定食屋さんの女将さんなどから・・・・・

 「えっ~~、あんた歩いて来るの?」

・・・・・・・などと驚かれる事もあります。( 歩行者がほとんどいないので、一人で歩いて
いると淋しくなる )

上記の写真は、私が借家から歩いて定食屋さんまでいく途中の道路を撮影したものです。

一番上の写真は、行き交う自動車が車道いっぱいに走っているのが分かると思いますが、
左側には逆向きに車が駐車しています。

こんなのは、ちょっと幅があればどちら向きにでもすぐに駐車してしまいます。

空いているスペースには、先に駐車したものの勝ちなわけです。( もう少し先へいくと、
明らかに廃車になったポンコツがズラリと駐車されている場所もあります )

しかし、こうした駐車行為は歩行者を危険にさらす事になりますので、常に前後左右に注
意を払っていなければ、気楽な隠居暮らしが哀れな故人になりかねません。

この国に来て、つくづく思うのは・・・・・・・・・

 『 徒歩ほど危険なものはない 』


さて、2枚目の写真ですが・・・・・・・・・・

これは、定食屋さんの少し手前から撮影した写真です。

ご覧の通り、S字カーブですが・・・・・・・・実は、S字と言うよりも「蛇道」です。

ウネウネウネウネウネ・・・・・・・・とS字カーブが続きます。

これだけ商店街や住宅街が形成されているのに、どうして道路は不安定にグニャグニャ
しているのか?

大きな国道や高速道路は、逆に真っ直ぐ一直線で信号機や交差点が全然ない不気味な
ほどに単調な構造になっているのに、一本裏側に回ると見通しの悪い蛇の様な道になる
のです。

こうした道も歩道は整備されていませんから、歩行者はカーブなどですれ違う自動車に
ハラハラする事になります。

常に、背後から通過する自動車を意識していないと歩けないのです。

ちなみに、ここまで読まれた方の中には子供さんがおられる方もおいででしょう・・・・・・

 「 それじゃ~、子供なんか危なくて学校へやれないじゃないか!? 」

その通りなんですね!

私は、この商店街を子供が歩いているのを見たことがありません!( 1年間! )

つまり、皆さん子供をバイクか自動車に乗せて移動するわけです。

下校時には、学校へ必ず(!)親や親類がバイク( 自動車 )で迎えに行きます。

そのため、日本では考えられないほど登下校時の渋滞が発生するのです。

小学生や中学生が、皆バイクに乗せられて移動していきます。( 中には小中学生でも二
人乗りで無免許運転している子供もいます)

当然、「 集団登校 」なんて平和な光景は見られません。

集団登校、つまり集団自殺になるからです。

もちろん、公共交通機関としてバスや乗り合いタクシーなどもあるのですが・・・・・・・・日本
の様に歩道を仲良くお喋りしながら歩く子供たちの姿は見られません。

下校時には、学校の門をすごい勢いで車やバイクがゾロゾロ出て来るんですよね・・・・・・・
・・・・・・いったい、ここで何があったんだろう?・・・・・・・・なんて思っちゃったりします。いや、
ホントに!


私は、いまだにこちらでバイクや車を運転できません。( ちょっと怖いので運転を覚えたく
ないってのもありますが )

そのため、行動半径は徒歩20分以内・・・・・・・・・ほとんど外出はしません。

そのため、青白い顔のまま、どこから見ても純粋日本人!

美味しい定食で体は丸くなり、危険な道路で気は細くなり・・・・・・・・

のん気な暮らしで脳は溶けていく・・・・・・・・


さて・・・・・・・・

3つ目の写真が私が利用させてもらっている定食屋さんの写真です。

食事の話は、いずれゆっくり出来ると思いますが・・・・・・・・

次回は・・・・・・・・

麻薬や飲酒など、危険なタイの交通事情については、もう少し書いてみたいと思います

麻薬をやっている人間がどんな運転をするか・・・・・・・・・・日本でもテレビで違法ドラッグ
の画像を見ている人はご存知かと思いますが・・・・・・・・・・

タイの北部、このチェンマイからさらに北の国境地帯・・・・・・・麻薬の産地として有名な山
岳部から数キロ、私が暮らすことになる北部地域はヤバい人が多いのです・・・・・・・・そん
な困った方々のお話は次回に!



         「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その4 」 へつづく・・・・


        ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


           ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その2」へ戻る 】





   


【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
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「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その2

2018年08月16日 01時01分15秒 | 移住

    ( この写真は、チェンマイの借家の2階ベランダから撮影した朝日です。 このベランダからの風景が気に入ってここを
     借りたのですが・・・・・・・月々の家賃が7万円と高いので、毎月赤字が続き大変でした。 中央、朝日の下に広がるのは、
     この街のシンボルの大きな池です・・・・・《 2018年、7月、撮影 》 )

    【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】


 

                 その2


     《 漫画業界からタイへ疎開・・・・良さそうかい・・・・!? 》


仕事を辞めてから、半年もブラブラしていると「仕事がしたくなる」って聞いていま
した・・・・・・・・・

リタイアした人が、家でボンヤリしているだけで何をやったらよいか分からなくなる
とか、趣味や遊びだけやっていても飽きてしまうとか・・・・・・・・

ところが、私は仕事を全て辞めてから1年が経つのに・・・・・・・・「仕事がしたい」みた
いな気持ちはまったく起きません。

それどころか、仕事しないで延々と夏休みを楽しんでいる状態を否定する理由なんて
どこにもありません。

例えば・・・・・・・・

7月、8月と楽しかった夏休みが終わり、明日から学校が始まる子供に向かって「来
年も再来年もこのままずっとお休みだよ」と告げたらどれだけ喜ぶことか・・・・・・・・!

「え~~、ボクちゃんは学校へ行って勉強ちたいでちゅう~~」なんて言うガキは、
天才か変態のどちらかではないでしょうか。

私は、去年の夏に退職、秋からタイへ移住して早1年・・・・・・・・・・・・

漫画を描く事も、アシスタントの仕事の事も、また仕事場へ戻りたいなんて事も、冗
談にも考えた事はありません。

これほど、キレイさっぱりと忘れてしまうのは自分でも意外なほどです。

最近の漫画業界の話を見たり聞いたりしても、私が入り込める余地などなく、ただ時
代の流れが過ぎていくのを傍観するだけです。

私の様に万年アシスタントで終わった者にとっては、リタイアがそのまま心地の良い
「安息日」になる様な気がします。

実際の話・・・・・・・・・・

漫画家目指して死に物狂いの毎日で、本当に気が変になったり、自殺したりする人間を
見てきました。

逆に、漫画とスッパリ縁を切った人が、「鬱病が治った」とか「健康になった」「元気
になった」なんて話を聞いた事があるほどです。

私は、20~30代の頃には随分とカリカリ痩せ犬の様に生きていたものですが・・・・・・60歳
を過ぎるとこれほどのんびりとした人生を生きるとは、まったく想像もしませんでした。

「昔ハングリー 今スローリー」

若い頃には、「遅い」「怠ける」「何もしない」・・・・・・・そうした事が犯罪ででもあるか
の様に嫌っていたのに、今ではありがたい贈り物でももらった様に受け入れているのです。


私は毎日、飽きもせずに(ホントに飽きない!)お昼過ぎにグズグズと起き出し、好きな
ゲームだけをやって暮らしているのですが・・・・・・・・

このチェンマイの夏休みの様な暮らしには、「飽き」が来る気配はまったくありませんの
です。


さて・・・・・・・・

そんなわけで、すっかり私の体は運動不足でブヨブヨにたるんできました。

こちらでは、「夏バテの食欲不振」・・・・・・・・なんてものがありません。

これは、きっと暑い「夏」が悪いのではなく、無意識に過度なストレスにさらされている
事が原因で「夏バテ」が起きるのではないでしょうか。

ストレスらしいストレスもなくのんびり暮らしていると、食欲が衰える事もないようなの
です。

私のカミさんは、月に10日間だけ実家(チェンマイ市街から車で4時間の田舎)へ戻って
老母の介護をしていますので、その留守の間に私は毎日外食するわけです。(私も一緒に
行く事があります)

夕方になると、近所の定食屋さんへ出かける事が多いのですが、少し足を延ばしてショッ
ピングモールの「ロータス」(イオンに似た感じの大きなマーケット)へ出かける事もあ
ります。

「ロータス」には、屋台村の様な大きな食堂があって、好きな料理を専門店でチョイスし
て自分で食卓へ持ってきて食べるシステムがあります。

実のところ、これが結構安くて美味いのです。

タイ風のきしめん( 手打ち風のお米麺 )と野菜炒めで200円とか。エビチャーハンとパパ
イヤのサラダでも200円とか。

帰りに「ミスタードーナツ」で夜食のドーナツを2つ買って120円。

「ロータス」での食事は、近所の屋台で食べる食事代とほぼ同じ料金でお腹いっぱいにな
るので助かっています。( 普通に食費は、1週間で1万円未満 )

ブヨブヨした体がフワフワとお湯の中に浮いている様な暮らしです。

ですので、逆に時間が経つのが恐ろしく早く感じるのです。

60歳を過ぎてから、この様に体がお湯の中で溶けていく様な人生を送れるとは・・・・・・あり
がたい事だと思います・・・・・・・・・・・

しかし・・・・・・・・

美味しくて安い料理・・・・・・・・・・それはとても結構な事なのですが・・・・・・・・・・

実は、行き帰りの足が大変なのです・・・・・・・・

毎日が命がけのタイ交通事情・・・・・・・・

その辺りの話は次回に・・・・・・・・



          「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その3 」 へつづく・・・・


          ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )



             ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その1」へ戻る 】





   


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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その1

2018年06月25日 21時55分30秒 | 移住

      ( この写真は、私が暮らすチェンマイの借家近くから撮影した写真です。私の借家のある住宅街からは、
       毎日、この様な夕陽が見えるのです。ただ、この写真は雨の少ない暑季に撮影したものですので、雨期
       の今ですと曇り空が多いので綺麗な夕陽は少ないですね。画面中央の山がチェンマイの観光名所、ドイ
       ステープ山です・・・・・《 2018年、3月、撮影 》 )


       【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                   その1


     《 ただの無職のタイ移民でも何とかなるのか・・・・・・・・!? 》


朝は起きずに、お昼過ぎまでグズグズとベッドで惰眠をむさぼり、深夜は一人でゲームに
励み、夜明け前にコッソリと寝床へ入りこむ・・・・・・・・。

そんな暮らしが、私の毎日なのであります。

炊事に洗濯、掃除に買い物・・・・・・・・・・一切やらず。

ただただ、むなしくゲームの画面に向かうだけで時を過ごす・・・・・・・・天国なんだか地獄な
んだか・・・・・・・・・・よく分からなくなるほど、トロトロな毎日なのであります。

私の月8万円足らず( 65歳からは14万円に上がる予定 )の年金で、日本で暮らしていた
ら・・・・・・・・・

こんな、のん気な暮らしは絶対に出来ません。

朝から、時給いくらのアルバイトを始め、夕方にはスーパーで安い食材を探し求め、重た
いビニール袋で手を痛めつつ、足をひきづって帰宅する・・・・・・・そんな毎日だったと思い
ます。

夫婦二人で1000円か1500円分の予算で作る晩御飯。

アルバイトの立ち仕事で痛む腰をかばいながら、食後に食器を洗い、銭湯へ出かける・・・・
・・・・・

木造モルタルアパートで、黒ずんだ畳の上にベッドを置いて、空きスペースにちゃぶ台と
テレビを置き、カミさんとギリギリの暮らしをする・・・・・・・・・・目に浮かぶ様です・・・・・・・・・・。

でも・・・・・・・・・・

タイへ移住してしまった現在は・・・・・・・・・・

3ベッドルーム( 敷地面積300㎡以上 )、3トイレの一戸建て( 築数年 )で、朝から晩まで
遊んでいるのです。( 前回の写真参照 )


昨日は、大きなレストランで妻の友人と一緒に晩御飯を食べました。

タイの一般的な外食ですが、大きなお皿には肉や野菜、魚の揚げ物、大好きな海鮮サラダ
など、3人では多過ぎる量(大皿で8枚ほど)の豪華な食事。( 新宿のタイレストランだっ
たら1万円位の量 )

タイは物価が安いとはいえ、2000円以上はするだろうと私は予想したのですが・・・・・・・・・
・・・・・たったの1600円!

レストランで、食べきれないほどの肉や魚介類、そして野菜とフルーツがあって、その値
段は一人で500円ほど。


私が暮らすチェンマイには、多くの外国人の隠居老人が暮らしています。中には、まだ50歳
代で隠居しちゃう人もいるわけなのです。

欧米では、ステータスの高い人ほど早くリタイアして毎日レジャーやスポーツをして暮らす
みたいです。

私は、以前から( 20年位前 )彼らを見ていて、日本人とは違う人生観で生きている事に驚
いたものです。

仕事だけが男の生きがい、男の人生・・・・・・・・・・そんな考えが当たり前田のクラッカーな日本
人とは全然違う彼らを見ていて、私も自分の人生のラストトラックをギアチェンジしようと
考えたのです。

私が漫画業界から足を洗う時に、友人や知人からよく言われたのは・・・・・・・・・・

 「 次は、どんな仕事をやるの? 」

 「 タイで商売でも始めるのかい? 」

 「 タイで漫画を描くの? 」

・・・・・・・・といった質問です。( 皆さん真面目に仕事関係の質問ばかりです )

私は・・・・・・・

 「え ? 遊んで暮らすんだよ 」

・・・・・・・・と、当たり前田のクラッカーという顔で答えると・・・・・・・笑っているのか心配してい
るのか、よく分からない様な複雑な表情をされる方が多いのですが・・・・・・・・・・ま、仕方ない
ですよね。

あれほど、漫画家になる事を夢に思い、一直線にその道だけを突き進んでいた男が、あっけ
なく一切の仕事を辞めて、ただのプータローになるんですから。

死ぬまで仕事をする「 職人気質 」、「 美しき日本の男 」、「 仕事こそ男の生きがい 」、
「 死ぬまで働く 」、「 あの世でも仕事 」・・・・・・・・・・

そんな概念には、私はまったく縁がなかったというわけです!

ホントに仕事らしい仕事は何もしていません。

ただ・・・・・・・・

遊んでいるだけなのは事実ですが、日本と海外との物価の違いを利用した為替差益みたいな
利益を享受してはいます。

言い換えれば、海外移住って・・・・・・・貿易しているみたいなものなのです。

ただの年金暮らしのグ~タラ亭主が・・・・・・・!

なんの「 貿易 」なのか・・・・・・・!?

それは、つまり・・・・・・・・・・・・・・

日本で、年金という( 日本円貨 )を収入して、外地( 私の場合はタイ )で、格安の物品や
現地のサービスなどと交換する。

その差額で、美味しく生活している・・・・ってなわけです!( 日本にいては絶対に出来ません )

 「 yesさんは、仕事はしないんですか? もう稼がないんですか? 」

・・・・・・・・・・・との質問には、「 もう仕事はしません 」と、答えていましたが・・・・・・・・・・

実は、もう仕事をしていたわけですね・・・・実際には・・・・・・・・!

 「 何~ンもせんけど、ボーエキやっとるの~ 」( 冗談 )

・・・・・・・みたいな。


・・・・・・・ってなわけで。

・・・・・・・・・・・・初回は、こんなもんかなぁ・・・・・・・・・・・・



               「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その2 」 へつづく・・・・


               ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


                   ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 予告編」へ戻る 】





   


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漫画家アシスタント移住物語 予告編

2018年04月26日 02時36分33秒 | 移住

   ( この写真は、私がチェンマイ郊外で暮らしている借家です。3ベッドルーム、3トイレ、バスタブ付きの豪華
    なものです。 貧乏アシスタントだった私が、何故こんな暮らしができるかは・・・・・・・・次回より始まる本編
    をお読み下さい・・・・・・・・たいした事でもないのがご理解いただけますです・・・・・・・・《 2018年、2月、撮影 》 )


    【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】


 


                 予告編


長らく・・・・・・・・・・・といっても2ヵ月ほどですが・・・・・・・・・・・・ご無沙汰しておりました。

漫画家アシスタント物語が終わって、新たに「 移住物語 」を始めたいと思います。

今回は、その予告編として簡単に前置きなんぞを書かせていただきます。

新しいブログといっても、ベースはそのまま「 gooブログ 」を継続してタイトルを変更
しただけの代物ですが、内容はすっかり一変させて・・・・・・・ってな事もなく、なんとなく
漫画家アシスタントが隠居してタイでグダグダしているというだけのお話であります。

私自身に漫画背景を描く以外にこれといった特技も教養もなく、そんな人間が言葉も
分からんタイで何やってるんだか、自分でも意味不明の暮らしをつづるわけで・・・・・・・
・・・・・・文学的な価値も痛快さもあるわけがなく・・・・・・・・・・・・・・

ただ、おそまつな男のおそまつな末路にお付き合いいただく皆様こそいい面の皮で
はないかと思われ・・・・・・・・・・・・・・

「 移住物語 」を始める前にお詫びしておかなくてはならない次第です。

申し訳ありません。

ご期待にはまったくそえないのであります!


タイの提灯記事を書くつもりはないし、旅行情報記事を書くつもりもありません。
( 書けるわけもないか )

漫画家アシスタントなんて辞めてしまえば、まったく潰しがききません。( 無能の代表 )

なんの役にも立たない、最低の年取ったおっさんがいるだけなのです。


南方ボケした男が書く文章なんて、こんなもの。

ただただ・・・・・・・

申し訳ないなぁ~、と・・・・・・・・・・・・


次回からの「 こりゃタイ編 」・・・・・・・・・

決してご期待なさらぬよう、よろしくお願い申し上げます。(汗)



          「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その1 」 へつづく・・・・


              ( 毎月、1回はアップしたいと思っているのですが・・・・・ )


             ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタントもう終わりで章 その13 最終回(後編)」へ戻る





   


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