メンタリストと名乗る男性が、ホームレスや生活保護受給者に対して発言した内容で炎上しているのを目にした。
その男性やその発言に憎悪を抱く人が多く、Twitterでも多くの人が非難しており、さらに厚生労働省が「生活保護の申請は国民の権利です」と書き込みもしていた。
私は生活保護受給者ではない。だが、母が世の中の目を気にしながらでも生活保護を受給してくれたことによって、母だけでなく、私も助けられたと思う。
世論の思いも分かるが、生活保護を受給したことで本人だけでなく、扶養者も助けられるということも、どこかの誰かに知っておいて欲しい。
先週、64歳で母が亡くなった。ステージⅣの乳がんと3年9か月向き合ったが、この状態の乳がん患者における5年の生存率、33%の中には入れなかった。
母の乳がんが発見されたとき、すでに手の施しようがない状態だった。意識がある時の母は何度も、何度も、治療費がないことについて私に謝った。
母は何年も前に離婚し、家を出ていったが、性格は気難しい、親戚、友達づきあいもない、実の親は精神病を持つ高齢の祖母一人、頼る人は子の私一人という人だった。
母は職業が定まらない人だったが、あるときハローワークの職業訓練にお世話になり、介護福祉士の資格を取らせてもらってからは、職場を変えつつも何とか介護の現場で頑張っていた。
乳がんが発覚する前日、母から「やっと新しい職場が見つかった。これから頑張るね。」と言っていたが、様子がおかしかった。
私はその様子のおかしさから病院に行ってくれとお願いしたが、母は「新しい職場で保険証もらったらね。」と言っていた。
今となっては、なぜ私は自分の扶養に入れなかったのか、扶養に入れられなくても、お金を渡して保険証を作れるようにしなかったのか、自分を責める。
当時の私は無知で、無力だったのだ。
月々20万の給料は、納税、奨学金の返済、同居する父に渡す生活費、勉強費、交際費、通勤費などの雑費、自分の身になにかあったときのための貯金。そして毎月母に少し貸す。
そんな中で、母の生活までしっかり見る余裕がなかった。
母は、胸から謎の汁が出てきている、胸に大きな穴が開いているのはただ事ではない、全身が痛い、手がしびれるなど様々な異常を感じてはいたが、治療費も入院費も出せない。
職場に採用されるためには、この異常を隠し通すしかないと思い、薬局で買った包帯や軟膏を塗って、給料と保険証を手にするのを待っていた。
しかし、どれも手にすることが出来ないまま母は入院することになった。
病院に運び込まれたとき、すでに母の意識はなかった。そんな状態でいろいろな検査が始まった。
保険証のない母に施される医療費は簡単に3桁に上った。そんな高額な金額は母にも、私にも払えない。年金暮らしで透析が欠かせない父にも頼めない。
色々あって最初は、私が80万ほど払ったが、母の家賃、入院費、手術費、私一人ではまかないきれなかった。副業もできない。借金をすべきか本当に悩んだ。
そんな折に、病院のソーシャルワーカーから生活保護の提案があった。私は迷わずお願いをしに行った。
すんなり認められたわけではなかったが、手続きのために何度も市役所を訪れ、色々あったが、ソーシャルワーカーの方にも協力して貰い、なんとか受給できた。
途中からは在宅医療に切り替え、月1の受診を続けていたが、最後の方は病院でお世話になった。
母は「元気になったら働きたい、生活保護を止めたい。」と、いつも言っていたが、死ぬその日まで生活保護を脱することはできなかった。
ニュースで流れてくる不正受給、それに対して誤った知識や無知からくる受給者に対する攻撃的なコメント、今回の某メンタリストのような考えを持つ人々に、母はいつも怯えていた。
一度、母が自宅に戻った時、私の車が停まっているのを見た大家から「生活保護なのに車を持ってていいのか」とお叱りがきたことや、
市の職員が巡回に来るたびに「元気そうなのに、仕事はしないのか」「なんで倒れるときに貯金なかったのか」と言われ続けたことなど、
周りの人の言葉や態度が母の心に強く残り、3年9か月いつ死ぬか分からない恐怖に加えて、生活保護受給者としての負い目も感じ続けていた。
そのたびに私は「大丈夫、これは国民の権利だから」「私がお金を出せなくてごめん」と言い続けた。
ひょっとしたら、生活保護受給者は負い目を感じて当然、細々と生きよ、という人もいるかもしれない。私はそれに対して、否定することも肯定することもできない。
ただ、生活保護のおかげで、私の母は3年9か月生きれたと思う。そして私も生きることができたと思う。
厚かましくも、最後の火葬費用を、葬祭扶助でお願いしようかと思ったが、それはできず、結果自腹を切ったが、それまでのところで、生活保護の恩恵をたくさん受けたから仕方ない。
火葬のみの25万を私が支払えたのは、母が生活保護を受給させてもらえたからだと思う。
墓を建てるほどの貯金はできておらず、また、母が借りていたアパートの退去費も自腹を切らねばならないが、
それでも生活保護のおかげで、今私は父の面倒を見ることができ、なんとか一人の人間として今生きることができている。
不正受給の人もいるかもしれない、収めた税金が自分以外に使われることに腹が立つ人もいると思うが、
生活保護を受給することでその扶養義務が発生する人も助けられていることを分かってほしい。私みたいな人がいることも、どこかの誰かに知っておいて欲しい。
ごめん、長すぎてタイトル読むのに精いっぱいだった
おまえみたいな認知能力のかけらもない虫は無理して字読もうとしないで 一日中ソシャゲでもやって預金と脳溶かしてればいいと思うよ
daigoって人がこのあたりの話についてYouTubeに上げてたからオススメ
お母さんがもっと早くに生活保護にアクセスできていたら良かったね。あなたの悲しみを思うと胸が詰まります。私達は、何なら消費してるだけでも経済回して役に立っているし、何よ...
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すまん、これも分かってないんだが、国保と高額医療費制度とかは使えないの?
悪いが賛同は出来ん 備えも貯えも無い人が、約四年分累積する膨大な医療費の大半を国庫に負担させることが善であるとは、どうあっても思えん
お前の賛同が必要ない
>悪いが賛同は出来ん で?
それで具体的に病人はどうすればいいと思ってるんだろう?苦しんで死ねってことか。
月給20万は安すぎる。今すぐ仕事辞めて破産して奨学金は踏み倒し 父親と二人で生活保護受給しながら技能習得費で2年勉強してからもう少し良い給料の仕事に就きなさい
体の異変を感じてて職も定まらないのに国保に入らなかったのが謎
国保だってタダじゃない、本当にお金無かったんじゃない?それか知識が無かったか。両方かも。扶養に入れてあげれば…と後から後悔してるようだし、ご本人も国保減免制度とかも知...
これ以上現場の仕事増やさんといて頼む
お前の仕事と弱者救済とどっちが大事だよって言いたくなったわすまんな あとそんなに仕事いやならそうならないように上を突き上げろよ
無差別殺傷が悪いと言わず サラダ油が引火しないことも教えてない日本の義務教育に期待するな
ほんとそうだなとは思うけど、小学生時代に自分が社会保険・社会保障について具体的に習ったとしても、自分には関係ないとか思って忘れ去りそうだな…。でも一度聞いたことは思い...
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確かに年金が無かったら、親の面倒をみないなんてみたいな圧力で経済的支援をさせられるんだよな 団塊までしか保たない制度でも、救われる人は多い 介護費用も年金にしたら人生を捧...
国民年金は 長生きしてしまったという ヤバいイベントに対する保険ですよ。 交通事故と同じなのに名前に保険がついていないだけで。 当然介護保険と同じなので 年金の保...
とりあず、お疲れ。