LPガス代、透明化 関係ない設備費、上乗せ禁止―経産省(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072400892&g=eco
LPガス料金 関係ない設備費用の上乗せ禁止の方針示す 経産省(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230724/k10014140331000.html
元LPガス会社の部長職だったけど業界のクソさに呆れて今は全然違う業界にいるよ。
「"LPガス""料金"」でググるとわかるけど、LPガスはたいてい戸建とアパートで料金形態が異なるよ。
俺がいた会社(関東エリア)は戸建で一㎥単価が400円前後、アパートだと500円~800円。大手もだいたいそんなもん。
さて、普通に考えれば1つのガスボンベ基地から1戸に供給するよりも、10戸、20戸に供給するアパートの方が
まとめて配送も出来るしコスト安そうって感じるよね?でも実際の価格表は逆転してるんだよ。下手したら倍額違う。
この「戸建料金と集合料金の価格差って、全額建物オーナーの懐に入っているんじゃね??」ってのを経産省が問題視してるワケ。
つまり、癒着が完全になくなれば集合住宅のLPガス単価は3~4割減、下手したら半額になる。
オーナー「俺はアパート50戸持ってる大地主やぞ!!でも築10年超えて家賃も下がるしエアコンやインターホンは壊れ始めるししんどいわ」
LPガス会社A(新規)「ウチにガス屋変えたら悩みの種の設備回り(エアコン・インターホン・ウォッシュレット)の交換費用、全部ウチで負担するで!」
オーナー「ええやん」
LPガス会社B(現在供給している会社)「…同条件で頑張るので、引き続きガス供給させて」
オーナー「Aはもっとカネ出せへんのか?なら変えるのめんどいし引き続きBにするな。」
といった感じでどんどん吊り上がる。当然、オーナーに出す条件の原資は入居者からのガス料金。
結果、オーナーはガス屋Bをちょっと脅すだけで数百万(戸数によっては1000万以上)の現ナマがドカっと入った上、今後10年で何百万かかる各種交換費用がロハになるってスンポーよ。
ガス屋からしても、値上げなんて「原価高騰」といったもっともらしい事が書いてある紙っきれ一枚で投函すれば終わり。 消費者はガス屋を選べないから、受け入れざるを得ない。
値上げに対してクレーム言ってくる消費者がいて、どうしても説得できなければそこだけ値段据え置きにして他から回収すればOK。うん。クソだね。
ちなみに上記やりとりを、数年ごとに意図的にやって数年ごとに何百万回収してるオーナーもいる。
オーナーからすればガス屋変わるのなんて書類に一枚サインして振込先伝えるだけだからなんの苦労もないよ。自分の家じゃないし。
所有者=消費者の事が多いから、営業手法は電気の小売会社と同じ感じで「ガス料金が安いのでウチ選んでね!」が主になる。
読売新聞に
とある。昔、経済産業省が営業停止処分で潰す寸前まで追い詰めた大手ガス屋があったぐらいなので、ガス屋経験者としては経済産業省の本気を感じる。
ただ、経済産業省が上記の「現ナマ」の取引を認知しているかどうかがわからんので、そこの対策も練れるか次第かな。
上記の通りガス屋のガス料金はクソほど適当なので、料金クレーム入れて面倒な客認定されれば安くなるよ。
それが無理という人は、同じ集合住宅の検針票をゲットしてもしそっちの方が安ければ「なんで同じアパートで料金違うんや説明せえ アパート全員にタレこむぞ」っていえば一瞬で値段が下がるよ。
うん。クソな業界だね。
やはりすべての料金はお上が決めるべきだな バス代も薬価も弁護士費用も
知り合いのプロパン会社の人も設備代は会社で持ってその分を価格転嫁してるって言ってたな 絶対都市ガスのとこにしか住まんと決意したわ