どのアニメでも公式カプをうっすら祝ってるくらいで同人誌とかは出したことない、
(特に百合好きではないけど公式カプが百合だというなら祝う気持ちはある)
水星の魔女でも基本オールキャラ系のファンアートしか見ないが積極的に避けてるわけじゃないのでカプ二次創作も目に入ることがある、
くらいの増田がなるべく部外者にも分かるように何で水星の魔女同人界隈がこんな魔境になってしまったのかを整理してみると
・女主人公のスレッタとヒロインにあたるミオリネに対してそれぞれ恋愛感情を持つ男キャラ(グエルとシャディク)がいる
→初期はスレッタから別の男キャラ(エラン(強化人士4号))に対する恋愛感情が描かれ、
ミオリネも過去にはシャディクに恋愛感情を持っていたらしいことが描かれている
→最終的にはエラン(強化人士4号)が退場、グエルとシャディクはスレッタとミオリネから振られる形となり、スレミオがカップルとして成立した
(アニメ内で明言されたわけではないが二人はお揃いの指輪をしており後に「二人は結婚した」と監督が発言した)
「こっちは百合を見たかったのに男女カプ要素を混ぜられた!騙された!」「こっちは男女カプに期待してたのに男キャラを踏み台にされて百合になった!騙された!」
と百合派と男女カプ派双方が殴り合い、双方が公式を叩く泥沼の地獄絵図が生まれた
アニメ完結後の声優へのインタビューで「結婚した二人(スレミオ)」という文言があったのだがその後雑誌の電子版でその文言が削除され、
公式から「皆様一人一人の捉え方・解釈にお任せする」という声明が出た結婚削除騒動なんてものもあり、火に油を注いだ
https://g-witch.net/news/detail.php?id=20824
折しも世の中(特に海外)ではLGBTの権利について敏感になっていて、「百合をナーフする公式の姿勢は同性愛差別的だ」という批判も招くことになった
・百合VS男女と比べると目立たないが、グエルにはラウダというブラコンの弟がいてこの兄弟のBLカプもまあまあ人気があった
だが最終的には(恐らく(※後述))ラウダと女キャラのペトラでカップルが成立したので、これまた兄弟BL派が公式を叩く事態に発展した
「いや、実の兄弟なんだから公式でカップルになるわけないだろ」とツッコミが入り、こちらは(少なくとも表面上は)比較的早く鎮火した印象
・世界観やストーリーにそれっぽい設定や謎はあったが、本編では深く掘り下げられることがなかった
また戦闘シーンも限られていたので、ストーリー考察勢やメカオタク勢が定着しにくく
キャラデザは良かったことからキャラ萌え・カプ萌え勢がファン層の多数を占めるようになった
・キャラのモノローグが全くない・説明台詞が少ない演出手法を取っていて、キャラの本心やストーリーの流れが分かりにくかった
そのため「このキャラはこう言っているけど、本心ではない」「このキャラはこの場面で何も言っていないけど、きっとこう考えてるに違いない」
といった無理筋な解釈も可能(というかそういう解釈を否定できる材料がない)となってしまった
そのせいで、カプ絡みに限らず「この場面はキャラAが悪い」「いや、キャラBが悪い」といった論争も際限なく発生した
大体こんな感じ
何だかんだ言っても普通に見てればスレミオ(と男女カプのラウペト)が成立したんだろうなと思える作りではあったし、
「本当は男女カプのグエスレやエラスレが成立するはずだったのに、スレミオになるなんておかしい」
「本当はBLカプのラウグエが成立するはずだったのに、ラウペトになるなんておかしい」
とかいう主張はどうかしてると思う
でも本編の描写やグッズ展開やプロモーションからして、公式には「百合・男女・BL全部のカプオタに媚びて売上を伸ばしたろ!」という魂胆があったように見えてしまう
リンク先の記事(著者は自分とは別の増田)にも書かれているけど、
放送中〜放送直後の公式は、スレミオだけでなく人気がある非公式男女カプやグエル・ラウダ兄弟の組み合わせでキャラをセットにしたグッズの販売やプロモーションをしていたからだ
(男女はあくまで友人、兄弟はあくまで兄弟としてセットにしましたと公式サイドは言うんだろうが)
あとスレミオもラウペトも何故かアニメの中でお互い好きとか愛してるという類のことをはっきり言い合うシーンがなく
「多分(恋愛感情的な意味で)好き合ってるんだろう」という曖昧な描写に留まっていて、
特に女同士であるスレミオには非公式男女カプオタから「ただの重い友情であって恋愛ではない」と言われる隙ができてしまった
一応公式同性愛カップルのはずが明確な描写は避けて非公式男女カプにも餌を撒いてるとなれば今時炎上もするだろうし、
男キャラたちがスレミオの踏み台というか当て馬や引き立て役みたいになってたのも確かなので非公式男女カプ派の怒りも理解できなくはない
そんなわけで(ヒートアップしてるカプオタが悪いのは前提として)、公式にもあまり同情はできないというのが正直なところ
冒頭にも書いたが自分は別に公式カプが百合でもいいと思っててアニメの中でそう描かれてれば祝うつもりもある
でも、アニメの描写を見てもグッズ展開などを見ても「で、結局公式はどうしたいんだ?」と首をひねってしまって、公式カプとして祝っていいんだか悪いんだか判断がつかないんだわ
まあ批判を受けたせいか最近はさすがに非公式男女カプの組み合わせでグッズを出すことは減ってるみたいだが…
「この二人は結婚しました、付き合ってます」程度のことさえ表現できないなら、何でアニメを作ってるのか?
話の本筋じゃない恋愛描写ですらこれなんだからましてや戦争や経済格差、恋愛以外の人間関係の問題なんて描き切れるはずもなく、
水星の魔女はロボットアニメにも関わらず暴走するカプオタ・キャラオタばかりが目立つ作品になってしまった
と、ここまで散々なことを書いてきたがこう見えても放送中はけっこう楽しんでたし、未だにキャラやメカに愛着みたいなものもあるんだ
世界設定・メカデザ・キャラデザ、どれも確かに良い部分もあったと思えるだけに料理の仕方を間違えたのがもったいないと感じる
・今の時代、創作物での同性愛の取り扱いにはもっと慎重になったほうがいい
・非公式カプで商売をしようとするのは、公式カプ派・非公式カプ派の双方に不満が溜まることになるのでやめた方がいい
・ロボットアニメなのだから、メカによる戦闘や戦闘が起こる背景をちゃんと描写した方がいい
・直接的な描写がない部分も察してくれる理解ある視聴者ばかりとは限らないので、
できるだけモノローグや説明台詞でキャラの気持ちやストーリーを明快に説明した方がいい
といったところだ
ここまで拗れてしまったからには、もうよほどのことがない限り沈静化は無理だろうなと諦めている
新しいガンダム作品を作るスタッフや他のアニメ制作会社のスタッフは、ぜひ水星の魔女を他山の石にしてこんなことにならないよう頑張ってほしい、としか言えないのが悲しい
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■水星の魔女の同人界隈マジで怖かった https://anond.hatelabo.jp/20241222175137 ■何でこうなったのか、部外者にも分かるように整理してみる https://anond.hatelabo.jp/20241225214819 ■水星の魔女 ...
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