【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は22日、6年前に運用を終え、宇宙ごみとなって徐々に高度を下げている大気観測衛星「UARS」(長さ約10メートル、重さ約6トン)が米東部時間23日午後もしくは夕方に大気圏に突入する可能性があると発表した。日本時間の24日未明から同日朝に当たる。 NASAは、この時間帯には北米上空は通過しないとしている。落下予想地域は日本を含む北緯57度から南緯57度の広い範囲。CNNテレビによると、NASAは大気圏突入後、数分で破片が地球に到達すると予測している。 大気圏突入後に、分解した衛星の破片のうち26個(計532キロ)が長さ約800キロにわたって帯状に落下すると予測。破片は燃料タンクに使用されているチタニウムなどで、重さは大きい物で約160キロ。 破片が当たり人が負傷する確率は3200分の1で、NASAの専門家は当たる人を特定した場合の確率は20兆分