枝野幸男官房長官が、福島第1原発について、5、6号機も廃炉とする方針を明言した。東京電力が1−4号機までの廃炉方針を表明した後に、政治主導でさらに踏み込んだ形だ。震災発生以来、政府のスポークスマンとして連日露出して評価を高めているが、肝心な質問をはぐらかすこともしばしば。この人を信用していいのか。 「政府が判断する以前に、全体の状況からはっきりしている」 枝野氏は30日夕、東電の勝俣恒久会長が1−4号機の廃炉方針を表明した後の記者会見で、5、6号機の扱いを聞かれてこう明言した。 震災発生以来、枝野氏は存在感を増している。 報道陣の質問を避け続けている菅直人首相に代わり、会見は50回超。資料を朗読せずに自らの言葉で語り、暴言を連発した前任者の仙谷由人官房副長官とは違って大きなハレーションも起こしていない。 海外メディアは、その不眠不休の働きぶりに目をつけた。地震直後、官邸内の執務室