インタビューに応じるリトアニアのオーレリウス・ジーカス駐日大使=6月29日、東京都港区元麻布のリトアニア大使館(酒巻俊介撮影) 東京都港区元麻布にあるリトアニア大使館には自国旗に加え、ロシアによる侵略が続くウクライナと、ロシアに制裁措置を取る欧州連合(EU)の旗が掲げられている。ロシアへの対決姿勢を鮮明にする背景には、リトアニアに刻まれた旧ソ連時代の負の記憶があるからだ。当時を知るオーレリウス・ジーカス駐日大使(44)は「まるで刑務所」と振り返り、ロシアとの間で領土問題を抱える日本に警鐘を鳴らす。 苦い記憶受け継ぐリトアニア大使館は、麻布十番駅から徒歩約15分の高台にある。レンガ造りの建物にかかる「EMBASSY OF THE REPUBLIC OF LITHUANIA」の銀板が印象的だ。 大使館には黄、緑、赤の3色のリトアニア国旗がはためく。この三色旗は、18世紀から続いた帝政ロシアの支