シェールガス革命が起きている 米国で、膨大に埋蔵されているシェールガスの増産が進んでいる。国際エネルギー機関(IEA)は、米国内のシェールガス埋蔵量は現在の生産量から計算すると約100年分あると報告している。 シェールガスによって、米国での天然ガス生産量は増加するとともにその価格が下落しており、天然ガスの自給率は目に見えて上昇している(図表1)。そして、今後ともさらに自給率は上昇し、天然ガスがより多くの分野で活用される方向が確実視されている。米国では、「シェールガス革命」との表現も定着している。 シェールガスの増産は、安価なエネルギー・電力価格をもたらし、天然ガスやエネルギーを使用する化学産業などの関連産業の採算や競争力を向上させて、大いに活気づけている。すでに50万人以上の雇用を生んでいるとの試算や、今後5年間毎年米国のGDPを0.5%押し上げるとの試算も発表されている。 さらに、天然ガ