国内で唯一となる本格的な人工サーフィン施設を、神戸市内に造る計画が進んでいる。スノーボード(スノボ)の練習施設を運営する「レスポンスエンジニア」(同市兵庫区)が手掛け、独自に開発した造波装置は国際特許を申請中。同市北区などが設置場所の候補に上がっており、2015年度中の完成を目指す。(堀内達成) 同社は、14年のソチ五輪で入賞した角野友基選手(18)=三木市出身=らが通う「神戸KINGS(キングス)」などスノボのジャンプ練習施設を国内外6カ所で展開する。 スノボのジャンプ台設計などを手掛けている同社社長の押部宣広(たかひろ)さん(42)=神戸市垂水区=が「スノボ分野での経験を新しい場所で生かしたい」と、13年夏に人工サーフィン施設の研究を始めた。 実家の鉄工所や機械設計事務所に勤務して得た知識を基に、水を前方に押し出す手法を使った独自の造波装置開発に着手。津波研究者の論文などを読み込