広がる「インスタントハウス」 ボランティア拠点にも―小学生の一言で開発・能登地震 2024年03月18日13時32分配信 北川啓介さんが開発・設置した屋外用インスタントハウス=2月17日、石川県輪島市 能登半島地震の被災地で、短時間で設置できる簡易住宅「インスタントハウス」が1000棟以上建てられ、住居や集会所、ボランティアの拠点などさまざまな用途に活用されている。開発したのは建築家で名古屋工業大(名古屋市)教授の北川啓介さん(49)。きっかけは東日本大震災の避難所で、小学生から掛けられた一言だった。 避難所避け、車中泊1カ月超 70代夫婦「足伸ばし寝たい」―店再建も断念・能登地震 「仮設住宅になぜ何カ月もかかるの。大学の先生ならすぐに建ててよ」。震災のあった2011年、避難所となっていた宮城県石巻市の中学校体育館を住宅支援のために訪れた北川さんは、この訴えに衝撃を受けた。長期化する避難生