24時間対応の訪問介護・看護サービスの創設を目玉とする改正介護保険法が、15日午前、参院本会議で与野党の賛成多数で可決され、成立した。 高齢者が独り暮らしや重度の要介護状態になっても、住み慣れた地域で暮らし続けられるようにするのが狙い。一部を除き、来年4月から施行される。 24時間対応の新サービスは、ヘルパーと看護師が連携して、定期的に利用者を訪問して短時間介護などを行うほか、要請があれば随時駆けつける。 現在、月4160円(65歳以上、全国平均)の保険料の上昇を抑えるため、各都道府県の財政安定化基金を取り崩して、保険料を軽減できるようにした。厚生労働省の試算によると、2012年度以降の保険料は、それでも月5000円程度に上昇する見通しだ。