農林水産省の白須敏朗事務次官が「三笠フーズ」による汚染米の転売問題の責任を取り、太田誠一農水相に辞表を出したことが18日、明らかになった。太田農水相は辞表を受理しておらず、全容の解明を待って、判断するとみられる。 白須次官は、同省が不正を見抜けず社会を混乱させたことを重く受け止め、辞意を固めたもようだ。 不正米の転売問題では、同省が、ミニマムアクセス(最低輸入量)米に含まれていた汚染米の処理を急ぎ、転売先などを十分に把握せずに売却したことが原因との批判が出ていた。 転売先は、食品メーカーや外食チェーンなど約380社に達し、商品の回収など大きな社会問題に発展している。