東日本大震災を体験したり、肉親が脳卒中で倒れたり、大切な友人を若くして亡くしたり、登山中の事故をたくさん見聞きしたり、自分自身が救急車で運ばれたり…そんな経験をする中で、一度きちんと救急の基礎知識を身につけたいなと思っていました。 心肺蘇生の知識や技術など、一生使う機会はないかもしれませんし、ない方がもちろん良いのです。でも万が一、そんな状況に居合わせたとき…何かできたはずなのに、と思うのはどれだけ無念なことかと思います。大切な人だったらなおさらです。講義でも言われましたが、大抵そういう緊急の状況での第1発見者は救急隊などではなく一般人ですし、救急車が到着するまでの5~6分の間の応急処置によってその後が大きく変わってくることも多いと聞きます。(特に脳の後遺症など)