防衛装備庁が青森県の下北試験場で実施した、口径40mmのレールガンの射撃試験。艦艇を模擬した2枚以上の鋼板を打ち抜くことに成功した。また、弾丸の姿勢を安定させるための翼を付与することで、飛しょうの安定性を実現したという(写真:防衛装備庁) レールガンは電気エネルギーから発生する磁場を利用して弾丸を打ち出す兵器である。火薬を使用する従来火砲では実現不可能な弾丸初速を実現できる技術として、世界各国で開発が進められている。 これまで同庁は、主な想定用途とする「極超音速誘導弾(Hypersonic Guided Missile)」の対処に向けて、弾丸を加速することにフォーカスして研究を進めてきた。「弾丸が砲身から出るときの威力や飛翔の安定性を確立するための検証を行ってきており、それらを実証できた」(松井氏)としている。つまり、レールガンはSF世界の“架空の兵器”ではなく、現実世界でポテンシャルを持