2020年東京オリンピックのメイン会場となる国立競技場の建て替え工事に反対し、人類学者の中沢新一さんらは12日、都内で記者会見をし建て替えではなく改修する案を提示、客席の増設やレーンの拡張について対応できると説明した。 会見を開いたのは、建築家の伊東豊雄さん、建築エコノミストの森山高至さん、建築史家の松隈洋さん、中沢新一さんらの4人。伊東さんが設計した改修案では観客席の一部を工事し、新たに2階もしくは3階建ての席を設け、収容人数を5万4000人から8万人に増やす。また、陸上トラックも8レーンから9レーンに拡張する。 ザハ・ハディドさん設計の現計画では、当初1300億円だった建築費が3000億円に膨らみ批判の声が相次ぎ、1692億円まで縮小させた経緯がある。しかし、伊藤さんは「(改修する案では)半分くらいでできるんじゃないか」と話す。 伊東さんは、建築分野で最も権威がある賞とも言われるプリツ