〈明日のあなたは今日のあなたより確実に価値が下がっている〉 〈平凡な若い女の子は、中年の美人よりもずっとモテる〉 〈女性の場合、男性から相手にされるのは30代後半が限度であろう〉 のっけから引用で恐縮だが、これらは本書に書かれている著者の本音のごく一部である。要約すると「女は若いのがいちばん!」といったところ。なんとも、身も蓋もない話である。 評者(30代半ばの独身女)にとって、これほど苦痛な読書というのも久しぶりだった。本書を読んでいる途中、何度「この本、やっぱりやめます!」と編集者に向かって叫びたい衝動に駆られたことか。 そんな本を著わした人物は、現在43歳、未婚、地方の私立大学で心理学を教える専任講師。彼女いない歴=年齢という自称「恋愛弱者」が、5年の歳月と約300万円の費用をかけて行ってきた「結婚活動」の詳細と、活動を通じて得た教訓を披露したのが本書である。 結婚活動の主な内容は、