米ビジネスウィーク誌に、「米空軍は今年1月、F-15戦闘機でニセモノチップを発見」、「ペンタゴンが保持しているスペアチップのうち15%がニセモノと推測」など、恐ろしい話が掲載されている。このようになった背景には、「軍事費削減などのため、一般企業からの調達が増加」「米軍が入札企業の来歴を調べることは少なくなった」という事情があるらしい。 記事ではニセモノが納入された経緯を詳しく紹介している。米議会は1994年、納入業者に正規のメーカーもしくは正規代理店からの購入証明義務をなくし、以降小さなブローカーが急増したそうだ。その業者の中にはGoogleで安い部品を検索して転売していた個人事業者もいたようで、その会社に電話をすると後ろで子供が泣いていたといった逸話も。そういったニセモノの1つの経路を同誌が追跡したところ、中国で古いチップの表面を削り、刻印を書き変える作業が行われていた場面に遭遇している