神戸市沖のポートアイランド。主に左半分が第2期事業の埋め立て地=朝日新聞社ヘリから 神戸港の沖合を埋め立てた神戸市のポートアイランド第2期事業で、1995年度の分譲開始以降、土地売却が全体の2割にとどまり、造成事業の未返済の借金が1379億円にのぼることが朝日新聞の調べでわかった。阪神大震災からの復興拠点として次世代スーパーコンピューターの整備も進むが、借金返済のめどは立たない。 神戸市はポーアイ2期の造成事業にあてる資金として、86年度の着工から96年度までに総額2227億円の市債を発行した。返済には造成した390ヘクタールのうち190.2ヘクタールの売却収入を充てる計画だったが、2008年度末までに売れた土地は倉庫や製造工場などの37.5ヘクタールで全体の20%。売却収入は約585億円にとどまる。 借金の多くは起債の10年後に元金を一括返済する市債で、いずれも06年度までに返済期