小項目 番号 c208 ⑧ルート 足の少陰腎経 現代経絡鍼灸実践例から鍼灸古典文献を考察する。(素門霊蘭秘典論 第八、一章、六節) 腎者 作強之官・伎功出焉 (腎は精力の維持管理をし細かい巧みな仕事をする) 腎臓および「足の少陰腎経」は先天の原気(両親から受け継いだ命の元)を主る。 それは、個体の維持、生存、生殖を主っている。 漢方医学の陰陽五行論は、万物の発生は「水」に始まると考える。 ゆえに、水臓である腎と腎経は個体の生存、発育に大きく関与していると解するのである。 内経を中心とした流注・・・・ 膀胱経の終わる所、至陰穴より、足の裏にいたり外経が始まり、内果(うちくるぶし)の後を通り、 三陰交に交わる。下腿の後内側を通リ膝の後内側にある陰谷穴に至り、大腿の後内側を通って、 尾骨先端の督脈経の長強穴に入り、出でて前に行き任脈経の外側五分のところを上がって、 臍のかたわ傍ら肓兪(こうゆ)穴