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地球上で最も繁栄しているともいわれる生き物、昆虫。 あらゆる環境に適応し、生息する能力をもった昆虫を新たな栄養源として広めようという動きが出てきています。 実際に昆虫を食べる催しを取材した科学文化部の添徹太郎記者が背景を解説します。 昆虫食が人気? ことし8月、東京都内の公園でセミを捕まえて、食べる催しが開かれました。 「セミ会」と名付けられたこの催し、ことしが7回目です。 世界の昆虫食に興味を持つ会社員や学生たちが集まり、身近で簡単に採集できるセミを昆虫食の普及のきっかけにしようとスタートしました。 インターネットや口コミで徐々に参加者が増え、ことしは100人近くが集まりました。 参加した人たちは、捕虫網で木に止まるアブラゼミやミンミンゼミを捕らえたり、夕方になって地上に出てくる幼虫を捕まえます。 集められたセミは、洗うのを兼ねて、一度湯通ししたあと、唐揚げや素揚げ、くん製な
アカトンボのオス成虫の体色が黄色から赤色に変化するしくみを解明 特定の色素の酸化還元状態の変化という、動物体色の制御機構を新たに発見 生物の体色だけでなく抗酸化状態を維持するしくみの解明にも期待 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 鎌形 洋一】生物共生進化機構研究グループ 二橋 亮 研究員と深津 武馬 研究グループ長らは、日本人に馴染みの深いアカトンボの仲間では、オモクロームという色素の酸化還元反応によって、体色が黄色から赤色に変化することを解明した(図1)。 アカトンボは、未成熟の成虫ではオスもメスも体色は黄色であるが、オスは成熟する過程で黄色から赤色へと体色が変化する。これは、オモクロームが酸化型から還元型へと変化することによるもので、色素の酸化還元状態の変化により体色が大きく変わるという、これまで動物では知ら
吉岡君が撮影したアリジゴクの写真アリジゴクを手に取る吉岡諒人君=千葉県袖ケ浦市、赤井写す 「アリジゴクは排泄(はいせつ)しない」という「通説」が覆されるかもしれない。千葉県袖ケ浦市の小学4年生、吉岡諒人(りょうと)君(9)が夏休みの自由研究で、アリジゴクの「お尻」から黄色の液体が出たことを確認した。吉岡君から質問を受けた日本昆虫協会(東京都千代田区)は「通説や本、インターネットの情報をうのみにせずに発見した、価値ある研究」として今年度の「夏休み昆虫研究大賞」に選んだ。6日に表彰式があった。 アリジゴクはウスバカゲロウ科の幼虫。一部の種はさらさらの砂地にすり鉢状のくぼみを作り、落ちてきたアリなどの体液をあごから吸う。幼虫期は肛門(こうもん)がほぼ閉じていて、成虫になる羽化時にため込んだ糞(ふん)をまとめて出す。日本昆虫協会によると、本やネット上では、羽化時まで「排泄しない」と記されたもの
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