東京都知事選(24日告示、4月10日投開票)に、4選不出馬の意向を固めていた石原慎太郎知事が、自民党の度重なる要請を受け、立候補の可能性が強まったことが10日、分かった。同日夜、長男の石原伸晃自民党幹事長、森喜朗元首相、“後継者”とみられた松沢成文神奈川県知事、都連幹部と協議。現時点での情勢や石原氏が立候補した場合の、松沢氏の対応などを話し合ったとみられる。 同党幹部は「石原氏は立つ」と指摘し、出馬への環境が煮詰まってきたとの期待を示した。石原氏は今日11日午前、自民党に回答する見通しだが、ギリギリまで状況を見極めて最終判断する方針。その上で、午後の都議会、記者会見で進退を表明する。 2月下旬に不出馬を周囲に伝えた石原氏が方針転換したのは、今月上旬の自民党の調査が一因とされる。石原氏が出馬しない場合、それ以外の候補は有効投票総数の25%に達せず、再選挙との見通しが出た。また、松沢氏が現段階