ブラジル出身のジョアン・ジルベルトさんは、いまから60年余り前に収録された「想いあふれて」という曲で、一躍、人気歌手となりました。 この曲は、ブラジル発祥の音楽「ボサノバ」の始まりとされ、その後、ボサノバは、世界的に人気が広がりました。 また1964年発表のアルバム「ゲッツ/ジルベルト」に収録された「イパネマの娘」はアメリカ音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞の最優秀レコード賞を受賞し、ボサノバの不朽の名曲となりました。 ジルベルトさんはボサノバの誕生から50年を記念して2008年に開かれた催しで歌声を披露しましたが、その後は体調を崩し、ステージに立つことはありませんでした。 ブラジルの公共放送はジルベルトさんがリオデジャネイロの自宅で亡くなったと伝えています。88歳でした。