経済産業省原子力安全・保安院は2日、東京電力福島第1、福島第2(以上福島県)、柏崎刈羽(新潟県)の3原子力発電所で排水管の誤接続が計30カ所見つかり、18カ所で放射性物質のトリチウムを含んだ水が誤って海などに放出されていたとして東電に対し、文書で厳重注意した。 水の放出量は計約200回で4キロリットルに上るとみられる。1回あたりの推定トリチウム放出量は最大3.6億ベクレルで原発の管理基準を下回り、環境への影響はないという。 誤接続は福島第1が5カ所、同第2が21カ所、柏崎刈羽が4カ所。放射性廃棄物の処理水槽につなぐべき排水管を、空調機の露などを流す非放射性の排水管につないでいた。昨年10月、福島第2の1号機で初めて見つかり、東電が3原発の排水管約8700本を再確認していた。【山田大輔】