愛知県美術館は収蔵品のうち著作権が切れた「パブリック・ドメイン」の作品について、公式ウェブサイトで手続きなしで画像をダウンロードして利用できる仕組みを整えた。東海地域では初めてで、全国でも珍しいという。人気の高いクリムトや伊藤若冲の絵など1200点超を公開。会員制交流サイト(SNS)の投稿などに利用してもらい、館や作品のPRにつなげる。 同館は11月19日に公式サイトを一新、収蔵品データベースの新機能として始めた。これまで収蔵品約8千点に対して画像を公開していたのは数百点で、画質も低かった。約3年前から写真のデジタル化などを進め、より見やすい画像データを準備してきた。 パブリック・ドメインの著作物は、原則自由に複製や配布ができる。ただ、多くの美術館は所蔵品画像の利用にあたり申請を求めている。県美術館も同様だったが、手続きが利用のハードルになると判断。申請を不要にし、使用の際に所蔵の表記など