シリコンバレー、ベンチャー、テクノロジー、サイエンス、投資を主要テーマとする海外のブログの中から読み応えのあるものを選んで日本語に翻訳(抄訳)して紹介するサイト。ときどきオリジナルも書きます。 一度読むとまさに粘りつくように記憶に残るエピソードがある。アタマの中にはそんなのがいくつも転がっていると、時には目から入ってくる情報とおもしろい邂逅をみせてくれる。 『その数学が戦略を決める (文春文庫)』(イアン・エアーズ 著 |山形 浩生・訳|2007)という本がある。 ぼくが気になっていたエピソードはその著書の中にでてくる「6.6 大コケ映画を探せ」という一章だった。これがここ数年ずっと頭のどこかに転がっていた。 簡単にいうと、映画の興収が巨額になるか、鳴かず飛ばずでおわるかを決定づけるのは、役者や監督あるいは宣伝費の大小なんかではない、シナリオの出来しだいなのだ。しかもそれは事前に数式でもっ