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2011年11月29日のブックマーク (62件)

  • ネットと金融業 (後半) - Chikirinの日記

    一昨日の続きです。 銀行、証券、保険と金融業の各分野で出現したネット金融企業が、顧客に提供している価値の源泉に共通点があるなあと思ったので後半はその話です。具体的にはこんな↓感じ。(規制緩和はネット金融出現の前提なので、含めていません。) (1)ネット技術の価値 (2)“持たざること”から出せる価値 (3)事業創意の価値 たとえばネットバンキングが始まって、「家のパソコンで振込みができる」のは、(1)のネット技術の価値によるもの、ですよね。 別にナンのビジネス的な工夫もないでしょ。今まではリアル銀行の支店に行き、振込み用紙を書いて窓口に出し、窓口の担当者が端末を操作してたのが、自分でATMや、自宅のPCや携帯から端末操作ができるようになっただけ。 これは、ネット銀行の経営者が生み出した付加価値ではなく、インターネットの価値そのものです。もちろんセキュリティ技術とか、複合的な「技術の価値」で

    ネットと金融業 (後半) - Chikirinの日記
  • ネットと金融業 (前半) - Chikirinの日記

    金融業はネットと親和性が高い産業です。 大半のモノはネットで見たのと物はなんらか違いますが、お金はデジタル情報だけで完全に理解できるからです。 このため金融業は次々に「ネットへの移行」が進んでいます。 今日はこのうち「銀行」 「証券」 「生命保険」の3つについて考えてみましょう。(損保やノンバンクには触れないという意味です) みなさん、金融取引をどの程度ネットに移行していますか? 私は既存のメガバンクの口座ももってるけど、メイン口座はネットバンクです。 証券の取引はネット証券でやりますが、既存証券の口座もアクティブです。 保険は既存の保険会社の商品のみで、ネットでは加入してません。 つまり私の「金融ネット化レベル」は銀行において最も進行しており、保険において最も遅れています。なぜこうなっているのでしょう。 ★★★ 銀行って今、店舗に行かないと済まない用事ってありますか? 私が過去1年で店

    ネットと金融業 (前半) - Chikirinの日記
  • 大事なものはコストで決めない。 - Chikirinの日記

    居住用不動産について「購入か、賃貸か」という比較や論争をよく見ますが、その大半が「お金の比較」であることにいつも違和感を覚えます。 「自分の住む家って、大事じゃないの?」と思うからです。 基、人間は大事なものを経済的比較で選んだりしないんですよね。「経済的な比較で決めるものは、大事じゃないモノ」だけなんです。 例えば、結婚相手を選ぶ時に「こいつと結婚したら、一生で費用がいくらかかるか」とか「この人なら 5億は稼いでくれるわ」とか考えないですよね。 誰かと友達になる時も同じです。 職業を選ぶ時だって「医者になれば一生で○○億円かせげるから僕は医学部に行く」とマジで言う高校生はいないでしょう。 つきあう相手とか友達、職業など、人生において一定以上重要なことについて、人は「経済的理由についても考慮はするけれど、そんなことを決め手にすることはない」んです。 だから、自分が住む家についても、それが

    大事なものはコストで決めない。 - Chikirinの日記
  • いつでも辞められる - Chikirinの日記

    私は自分で買った分譲マンションに住んでます。 今日一緒にご飯をべた友人は、海のそばに 100坪の土地を買っていて、自分で設計した別荘がつい最近できあがったと言ってました。2階のリビングからどどーんと海が見えるらしい。 それは素敵ですね。 不動産の買い方って、買わないというチョイスも含めて、結構その人の性格をよく表す、と思います。 私の場合、賃貸ではなく分譲マンションを買おうと思った理由はいくつかあるのですが、最大の理由は「家さえあれば、いつでも会社を辞められる。」ということでした。 東京って家賃が高いから、賃貸だと突発的には会社が辞められない。 もしくは辞めるとすぐに貯蓄が底をつく。すぐ次の仕事を探す必要がでてきます。 でもとりあえず家さえあれば(家賃を払う必要がなければ)、コンビニのバイトくらいでも生活費は払えます。 年収 200万円って、そこから家賃払うと考えるとワープア状態ですが、

    いつでも辞められる - Chikirinの日記
  • 賃貸住宅斡旋のネット化 そろそろ? - Chikirinの日記

    少し前に、「リアルビジネスがどんどんネットビジネスに置き換わるよね」、と書きました。ネットへの移行が早かったビジネスといえば、金融、旅行、書籍と音楽流通などでしょうか。そして最近は一般の物品販売(家電、衣服、料等)やメディアがブレイクし始めています。 他に“極めてネット向き”と思えるのに出遅れていたものとして“賃貸住宅の斡旋市場”があります。人が部屋を探す基準はとても似通っていて、エリア、家賃、間取りで物件を絞りこみ、トイレバス別とか、和室か洋室か、ペット可か不可か、などの好みで選んでいく。物件側もこれらの基準を元に完全にスペック化されている。 高度にスペック化された商品について、多数の需要と多数の供給があり、それらをマッチングさせるビジネスが賃貸住宅の斡旋事業なんです。こんなにIT技術&ネット向きのビジネスはない。ように見えるわりに、ネット化が遅いですよね。 皆さん、今住んでいる部屋は

    賃貸住宅斡旋のネット化 そろそろ? - Chikirinの日記
  • 靖国参拝 - Chikirinの日記

    靖国神社・・・、8月15日に軽い気持ちで行ってみたら衝撃でした。 結構な人が来ていました。団体バスも何台も来ていたし、着物や浴衣姿の人もいました。 手と口を清めて、拝殿で「二拝二拍手一拝」 個人参拝も申し込めるんだけど、そこまでするのもなんだかな、と思ってぶらぶら歩いていると「遊就館」という資料館があったので入ってみました。 そして・・打ちのめされました。 ★★★ 遊就館、立派な建物です。入館料大人 800円ですが、かなり混んでます。 これだけの立派な施設を維持できるのは「さすが靖国」 ちきりんは 20年くらい前に中国の「盧溝橋博物館」と「南京虐殺博物館」を訪れた時、ふたつの博物館のあまりの「豪華さの違い」に驚愕しました。 前者は日も認めてる事件だから、日の支援ですごく立派な博物館が出来てるのに、後者に関しては、その当時、まだ貧しかった中国だけの資金で造られていたので、超みすぼらしい博

    靖国参拝 - Chikirinの日記
  • 「写真でみる在日コリアンの100年」 - Chikirinの日記

    麻布にある“在日韓人歴史資料館”に行ってきました。すごくよかったです。 狭いけど展示品にインパクトがありました。以前、ブラジルのサンパウロにある日系移民歴史資料館に行った時も大感動したので、ちきりんはこういう資料館が好きなんだと思うです。 日って当に“近現代史”を教えないでしょ。 てか、今は違うのかな?ちきりんが小さい頃は、小学校でも中学校でも高校でも、歴史は近代史の手前までしか教えられませんでした。時間切れなのか意図的なのか知りませんが。 だから近現代史って、大人になってから皆、あっちゃこっちゃに偏向した資料でそれを学ぶことになります。 ちきりんがこういう資料館でインパクトを感じるのは、“実物の重み”があるからです。 近現代史って古代史と違って“実物”が豊富に残ってるんですよね。家具や機械だけではなく、や書類、そして写真が残っている。それがすごく意味がある。 なぜなら、近現代史に関

    「写真でみる在日コリアンの100年」 - Chikirinの日記
  • Chikirinの日記

    2005 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2011 | 0

  • 日本のエリート、その作られ方 - Chikirinの日記

    10年前にでただけど、すごくおもしろかった。 不平等社会日―さよなら総中流 (中公新書) 作者: 佐藤俊樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/06/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 54回この商品を含むブログ (107件) を見る “ほほお!”な点はたくさんあるのだけど、特に紹介したいのが“日における人の選抜方法とエリート”に関しての洞察でした。 よく“日のエリートは自分の利害しか考えない”と言う人がいるでしょ。ちきりん的には、そんなことないんじゃない?と思ってるけど、そういう意見は確かによく聞く。で、だとしたらそれはなぜ?ということへの答えが書いてあった。 西欧のような明らかな階級社会であれば、たとえ形式的には競争という形をとっていても、選抜方法自体の不平等さが目に見えている。だから競争に勝ち残った人々は、勝ち残ったという事実だけでは自分の地位を正当化

    日本のエリート、その作られ方 - Chikirinの日記
  • 新)4つの労働者階級 - Chikirinの日記

    階級といえば“資家 vs. 労働者”や、“経営者 vs. 雇われ人”という構造が定番ですが、最近は働く人の中に、新たな4つのグループが生まれてきていると感じます。 下図には淡い水色から濃い水色まで 4種類の人がいます。 一番上の (1) は、「システムを作る人」です。 ビジネスシステムを作る人の他、国のシステムを作る人もいます。 システムとは IT のことではなく、「物事の仕組み」という意味です。 「こういうビジネスをやろう!」とか「こういう制度を作ろう」と構想する人ってことですね。その人数はごく限られています。 次に少し濃い水色の (2) の人たち。 (1) の人はビジネスの構想が固まった後、(2)の人に、構想の実現に必要な各機能分野について「具体的な仕組みを作ってくれるよう」依頼(発注)します。 仕組みとして代表的なのは IT システムですが、それ以外にも、物流システム、マーケティン

    新)4つの労働者階級 - Chikirinの日記
  • 結局、街はローカルが勝ち! - Chikirinの日記

    先日、ロコンドのオペレーションセンター見学に埼玉県の新三郷に行ったんだけど、駅の改札をでて街を一目見た瞬間、感動して一瞬立ち止まってしまいました。 ロコンドとの約束がなくても、そのまま半日、新三郷で遊んで帰ってもいいかも、と思えたくらいです。 あちこちの写真をとりながら、途中で吹き出してしまいました。 「なんなんだ、これは・・」と。おもしろかった。 何がおもしろかったかというと、その埼玉県の街は、そのまんまアメリカの郊外の街だったからです。 JRの駅があることを除き、ほぼそのまんま。こういう街をあたしはたくさん見てきた。 だから「こんなとこにアメリカ田舎町ができてるんだ!」って驚いたのでした。 まずは左手にでっかくイケアがあります。 そして右側に巨大なショッピングモール モールにはお約束のボーリング場付き その向こうにはコストコ まんまでしょ。コストコの駐車場なんて、カートに山ほどの

    結局、街はローカルが勝ち! - Chikirinの日記
  • 夏休み向けお勧め本! - Chikirinの日記

    さて、働いている皆さんもそろそろ夏休みでしょうか? 今年は夏休みがめっちゃ長い!という人もいると思うので、まとまった時間や旅先で読める“ちきりんお勧め”を、過去に書いた感想や関連エントリと共に紹介しておきます。 ノンフィクションで、めっちゃオモシロかったのが、戦後すぐに起こった陰謀事件の闇を暴いたこちら。これは今でも「犯人」が見つかっていません。アメリカの陰謀?共産主義者の仕業?それとも・・・?事実は小説よりも奇なり。手に汗握ります。というか、戦後日の“選択”がよくわかります。 下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3) 作者: 柴田哲孝出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/07/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (45件) を見る感想ではないですが関連エントリはこちら → http://d.hatena.ne.jp/Chik

    夏休み向けお勧め本! - Chikirinの日記
  • Market Hack

    マリファナ株の乱舞で「チャリンチャリン」と稼いでいる証券会社 2018年09月30日22:48 Tweet このところ米国株式市場では大麻(マリファナ)株がワイルドに乱高下しています。そのボラティリティーで儲けている証券会社がカウエン(ティッカーシンボル:COWN)です。 同社は今年がちょうど創業100周年。つまりそれなりに歴史がある証券会社です。昔ながらの証券リサーチ、トレーディング、新規株式公開(IPO)の引受けを中心に据えており、2009年以降はラミアス(Ramius)を買収したことで資産運用ビジネスにも乗り出しています。 同社は以前、フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルの傘下でした。しかし2006年にスピンオフされ、今では完全に独立しています。 同社の調査部は900銘柄をカバーしており1年に8千回に及ぶ投資カンファレンス、ワン・オン・ワン・ミーティングをアレンジしています。 同社の

    Market Hack
  • ネットに超クールな“職業データベース”が出来つつある - Chikirinの日記

    この前、「インターネットが子供のキャリア形成プロセスに与える影響」というテーマで講演をしました。 “子供”とは、小学校5,6年生から中学生くらいを想定して。 ちきりんはインターネットの中には今、子供がキャリア形成の参考にできる情報がものすごい勢いで蓄積されつつある、と感じてるんです。 1.多彩な職業情報 ネットでの個人発信情報はまだまだ匿名が多いけど、職業については開示している人が多いでしょ。 ブログやツイッターのプロフィール欄には、「金融マンです」、「商社勤務」、「公務員やってます」、「IT屋さんです」、「web designとかいろいろ」、「作ってます」、「脳外科医」など職業に関する記載が多いし、 ブログ名にも「ある介護士の日記」とか「田舎の教師のひとりごと」みたいな職業を軸にしたタイトルが目に付きます。 地方都市に生まれると、子供に見える職業の幅が広くないんだよね。 私自身もそうい

    ネットに超クールな“職業データベース”が出来つつある - Chikirinの日記
  • Chikirinの日記

    1.ネット選挙の導入 ・ネットによる選挙広報、政治献金を解禁 ・ネット投票システムを導入(PC,携帯、コンビニ端末) 2.一人一票の実現 ・直前の国勢調査、住民登録等に基づき、自動的に議員定数が調整されるよう法律を改正 3.道州制の導入 ・北海道、東北、関東、北陸&中央、中部、関西、中国、四国、九州&沖縄 ・意味としては“明治維新以来続いてきた中央集権制”から分権制への体制転換 ・・国会議員数は10分の1に削減(衆議院50、参議院50) ・・霞ヶ関は、国が担当する外交、軍事、憲法関連事項などの管轄組織以外はすべて解散 ・なお、これ以降に記載する政策については、各州で修正することも認める 4.移民の積極的な受け入れ ・留学生を大幅増。卒業後の日への定着策を強化 ・移民派遣大国(フィリピン、インドネシアなど)からの労働者受け入れを積極化 ・ハイエンド移民の優遇策の導入(過去の関連エントリ)

    Chikirinの日記
  • 政策こそネットでチェックするべき? - Chikirinの日記

    過去2回のエントリで“横の壁”と“縦の壁”について書いたのですが、ふたつのエントリは綺麗に、“理論と実例”となっています。二つ目の“縦の壁”のエントリに関する読者の方の反応に、“ネットにおいて横の壁が低すぎるため、無意識に壁を乗り越えて集まった様々なセグメントの方の意見”をみることができるのです。 具体的には、既存の社会で下記のように分断された3つのセグメントがあります。 それらの方々がネット上のブログでは同じエントリを読み、それぞれのコミュニティの常識に基づいてコメントをつぶやいていらっしゃいます。 ちきりんが社会人になってすぐの頃、先輩から「月曜の日経新聞の一面記事には、世間の意見を聞くための記事が多いんだよ」と教えられました。土日は経済活動の多くが止まるため、月曜日は記事が少ない。そこで余った紙面スペースに官僚や政治家が「国民の意見を聞きたい政策案」を載せて、国民の反応をみる、という

    政策こそネットでチェックするべき? - Chikirinの日記
  • 世界で今起っていること - Chikirinの日記

    いろんなことが起っているので、記録的に書いておくです。 <朝鮮半島> 2010年3月26日、朝鮮半島西方の黄海沖で、104名が乗った韓国海軍の哨戒艦“天安”が北朝鮮に撃沈された。40名以上が死亡。北朝鮮は犯行を否定。(北朝鮮は1987年の大韓航空機爆破事件についても、現在も犯行を認めていない。) 米国、日は、北朝鮮の犯行(魚雷による撃沈)であるとの韓国の調査結果を支持。米韓、国連軍は、軍事オプションを含めた制裁措置を検討中。北朝鮮国防委員会(金正日委員長)は5月20日、天安艦沈没事件の調査結果をでっちあげと非難。制裁が加えられた場合「全面戦争を含む強硬措置で応える」と発表。韓国の李明博大統領も緊急声明をだすなど緊張が高まっている。 ひとこと)ニュースをみていると「戦争勃発の危機」という調子の報道ですが、ちきりん的には、哨戒艦が魚雷で撃沈された段階ですでに戦争なんじゃないかと。日海で日

    世界で今起っていること - Chikirinの日記
  • 韓国100年間の指導者達 (追記あり) - Chikirinの日記

    韓国の盧武鉉(元)大統領が自殺とのこと、びっくり! 韓国で退任後の大統領が逮捕されるのは珍しくもないし、時には死刑判決を受けたりする国なんで、ニュースで元大統領の逮捕が近いと聞いても「また?」って思った程度でした。 でもやっぱりご人にとっては「だからってまさか自分が逮捕されるなんて!」ってことだったんでしょうか。ご冥福をお祈りします。 で、この機会に「過去100年の韓国(朝鮮半島南部)の最高権力者」について年表諷にまとめてみました。(追記注:最初にこのエントリを書いた2009年までの100年です) 星のついているのが今回自殺した盧武鉉氏ですね。 これを見ると、朝鮮半島の近現代ってほんとに大変な歴史です。 100年のうち 3分の1以上は日の植民地にされてるし、日が負けてやっと独立できると思ったらアメリカの管理下に置かれ、 冷戦による米ソの代理戦争に巻き込まれて国土が焼き尽くされます(青

    韓国100年間の指導者達 (追記あり) - Chikirinの日記
  • 大半の保険は不要 - Chikirinの日記

    最近、保険のテレビ広告があまりにもひどい。 そもそも「毎月お手軽な負担で!」「これなら毎月○万円だけ」というタイプの営業トーク。 これ、変でしょ? たとえば車を買いに行って、「ローンはおいくら払えますか? 毎月○万円ですか。だったらランドクルーザーですね!」って展開にはなりませんよね。 「払える」からといって不要なものや、無用に高級なものを買う必要はありません。 買うべき商品は「買える商品」でも「払える商品」でもなく、「欲しい商品」や「必要な商品」のはずです。 ★★★ また、高齢化社会につけこんで「60才からでも入れます。」「持病があっても入れます。」といった宣伝文句も意味不明です。 保険に「入れる」のと、「イザというときに保険金が払ってもらえる」というのは別の話です。 たとえば「持病があっても入れる保険」の意味は、「その持病の悪化による入院や手術の費用にたいして保険金が払われる」という意

    大半の保険は不要 - Chikirinの日記
  • この国の労働者 - Chikirinの日記

    近年まれに見る戦略的なビジネスジャッジメントだなあと、感服しました。ブックオフの社長にパート社員で入社した女性が就任したというニュースに。 今、全国的なリテールビジネス(特にフランチャイズ)において“最大の経営課題”は、「いかに優秀なパート社員を獲得できるか」になりつつあります。この経営課題に対して、こんな戦略的な手を打った企業がある。すごいです。 ホント景気いいのですよ、最近。なので人手不足。若者の数はどんどん減っている上にニートだ進学だと働かない人も多い。産業構造が「人手勝負」の第三次産業にどんどんシフトしているのに、この国は移民もいれない。というわけで、働く人の頭数が足りない。 加えて、これらのリテールビジネスは、すごいコスト競争にさらされている。商品の単価はぎりぎりまでおさえる必要がある。材料は地球の裏側からグローバル調達、組み立ては中国、そしてできあがった商品は特別開発した低コス

    この国の労働者 - Chikirinの日記
  • 内容の難易と文章の難易 - Chikirinの日記

    文章を書く場合、内容と書き方の難易を分類すると4種類あります。 (1)難しいことを難しく書く (2)難しいことを簡単に書く (3)簡単なことを難しく書く (4)簡単なことを簡単に書く ちきりんブログは明らかに (2)か (4)です。だって私は難しい文章を書けないから・・ たまに「難しいことを簡単にわかりやすく書いてる」と言ってもらえたりもするんですが、実は違います。私は当に「難しく書くのが苦手」なのです。あえて簡単に書いているわけではなく、難解な文章は苦手で書けない、だけなんです。 書くだけじゃなくて、読解もだめです。難しい文章は理解できません。昔「一応、大学生だし」と思って、いくつかの古典的な哲学書や思想書にトライしたけど、全く理解できませんでした。あーゆーのがわかる人がいるってのは驚きです。 そういうのを読んで理解できないのは、それなりに「ショック」でしたが、でも、そこは実務家ちきり

    内容の難易と文章の難易 - Chikirinの日記
  • 利益を出すCSR - Chikirinの日記

    最近、「酔っぱらい運転を黙認していた運送会社」の摘発が相次いでいます。前に書きましたが(http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20060326)ここを押さえないと、無駄な命を落とす人の数は減らせない。なによりです。 が、もう一歩踏み込んでほしい。仕入れる原材料が「合法的に作られたか」、捨てたモノが「合法的に産廃処理されたか」に責任をとわれつつある「大メーカー」に、「自社製品が合法的に運ばれたか」の責任も問うべき。ここに責任を負わせればなんとかなるのです。一番力が強いのだから。 「マーケティングが売上を生み」「ロジスティックスが利益を生む」。ビジネスの現場でよく言われる言葉です。利益を生むロジスティックスは徹底的なコストダウンを求められます。それが超過密スケジュールで仮眠時間も確保できずに運転することを迫られるドライバーを生んでいます。で、寝不足のまま高速を深夜にぶっ

    利益を出すCSR - Chikirinの日記
  • 「自然エネルギーか原発か」という議論の不毛 - Chikirinの日記

    先日、「ニュースの深層」に出ていらした、エネルギー環境問題研究所代表の石井彰氏のお話がすこぶる納得できたので紹介しておきます。 石井先生は311以降に起こっている「原子力か、再生可能エネルギーか」という論争の幼稚さを指摘しつつ、エネルギーと地球&人類の歴史について超長期の視点から考え方の枠組みを説明されていました。 以下、自分のメモ用に「なるほど!」と思った点をまとめておきます。 その1:「電力不足」は「エネルギー不足」を意味しない。 エネルギー源とは、石油、石炭、天然ガス、太陽光線、水力、風力、原子力などの一次エネルギーを指す。電気はそれらから作られる二次エネルギーであって、エネルギーの利用形態のひとつに過ぎない。 一次エネルギー源のうち9割近くが化石燃料であり、その化石燃料は今後 2〜300年は無くならない。永久にもつわけではないが、原発があろうがなかろうが、節電しようがしまいが、10

    「自然エネルギーか原発か」という議論の不毛 - Chikirinの日記
    cozyathtn
    cozyathtn 2011/11/29
    エネルギー政策
  • ミュージカルよりビジネスのほうが興味深い - Chikirinの日記

    劇団四季の「アイーダ」を見てきました。ラストの演出が粋でよかった。楽しめました。 でも実は、内容より「劇団四季」の運営のほうに関心が高まりました。今回アイーダを観た大阪の専用劇場は梅田の一等地。劇団四季は東京を中心に、名古屋、札幌など全国9個の常設劇場を抱え、京都でも長期契約で劇場を押さえています。感じたことをメモっておくと、 1.多数の専用劇場が維持できる売上げ能力がすごい 専用劇場をひとつ抱えれば、年間300ステージをこなす必要がでてきます。10個で3000ステージ×500席から1000席。それだけの客席を埋め続けるのは並大抵のことではありません。リピーターを生み、維持するための工夫はもちろん、修学旅行生を集めるなど団体営業も不可避です。 リピーターが何人いて、年間何ステージ観ているのか知りませんが、コア層だけでは埋められない規模だなーと思いました。そこが宝塚歌劇団やAKB48とは違い

    ミュージカルよりビジネスのほうが興味深い - Chikirinの日記
  • ちきりんのお勧め BOOK SHOP - 社会問題の関連書籍

  • 事件は会議室で起きている - Chikirinの日記

    最近、私を悲しくさせるのが、“1000円カットハウス”(1000円散髪屋)が、存続の危機というニュース。 「全国理容生活衛生同業組合連合会」=いわゆる普通の床屋さんの業界団体が、「洗髪設備がない1000円カットハウスは不衛生である」と言いだし、全国の自治体で洗髪台の設置義務を条例化する動きが拡がっているんです。 1000円カットはコストが勝負。洗髪設備を整えると大きなコストがかかるし(洗面台代金だけでなく、給排水工事が必要)、駅前や地下街の小さなスペースで開業している場合は、そもそも設置場所が確保できない。 設置できても洗髪は時間がかかり、「15分で終わって1000円」という回転率も維持できなくなる。事実上、1000円カットハウスは消滅させられるかもしれない。 これ、どー思います? 「当に不衛生だから、市民のために条例ができたのだ」と考える心の清らかな人もいるんでしょうけど、「客を取られ

    事件は会議室で起きている - Chikirinの日記
  • 客を責めたら終わりだしょ - Chikirinの日記

    自動車会社の経営者→「若者の車離れが進んでいる。車が売れない」 サービス会社の経営者→「高齢者はお金の使い方を知らない。ため込むばかりで消費しない。お金を持っては死ねないのだから、もっと使って人生を楽しめばよいのに」 若者の“○○離れ”を嘆き、一方で高齢者の金離れの悪さを指摘する経営者達。 しかし、「モノが売れないのは、客の購買行動が変だから」と考えてるような企業が儲かるはずがない。 客が商品から離れたのではない。商品が客の欲しいモノや、欲しいと思う価格から離れてしまっているだけ。 ちきりんの知る限り、このことを一番よく言われるのはセブンイレブンCEOの鈴木敏文氏です。 鈴木氏は「売れないのは、客が当に欲しいと思うモノを我々が提供できてないからだ」と繰り返しおっしゃってます。 ユニクロの柳井社長も時々同趣旨の発言をされる。買わない客がおかしいのではなく、供給者側が客の望むモノを見いだせて

    客を責めたら終わりだしょ - Chikirinの日記
  • グローバリゼーションの意味 - Chikirinの日記

    企業の課題としてよく指摘される、「グローバル企業への脱皮」 素材メーカーから電子デバイスなど部品メーカー、さらに、工作機械、自動車や精密機器メーカーなど、日には世界中に商品を輸出し、売上の半分が海外市場という企業も少なくありません。 しかし、これらの企業が「グローバル企業か?」と問われた時、自信をもって「もちろん!」と言えるでしょうか? なかなかそうはいえませんよね。これはなぜなのでしょう? なぜ海外でも名の通った有名大企業さえ、世界からグローバル企業として認識されないのでしょう? 答えは、グローバル化しているのが「技術と商品」だけだから。反対にいえば「組織と人」が全くグローバル化していないからです。 日人男性だけで構成される役員会、日人で固めた世界各地の現地法人の責任者、日社だけで行われる経営会議や研修、日人だけに適用される給与テーブルや退職金制度・・・ たとえ世界中で

  • グローバリゼーション ステージ2 - Chikirinの日記

    “ガイアの夜明け”というテレビ番組で、“膨張する中国ニセモノ”という特集を見ました。 中国には日の家電や欧州のブランドもの、ハリウッドの映画までニセモノが溢れていますが、それらの商品が今や中国から更にアフリカにまで輸出されている、という話でした。輸出と言っても大がかりなものではなく、アフリカの個人商人が中国にやってきて買い付け、船便で送るというスタイルで、中には不良品をつかまされる商人もいるようでした。また、おきまりの「中国のコピー品と戦う日メーカーの知財部」も登場していました。 この番組をみてちきりんが感じたのは、“グローバル市場とグローバル市場の戦い”ってことでした。“新たに勃興したグローバル市場が、先進国主導の元祖グローバル市場に挑戦している”ように思えたのです。 そもそも中国の工場がなぜコピー品をつくる能力があるかといえば、最初に欧米や日韓の企業が中国に工場を建てて、そこで商品

    グローバリゼーション ステージ2 - Chikirinの日記
  • There is no alternative to market. - Chikirinの日記

    私は無駄な議論が嫌いなので、「市場経済はよろしくない」という人と話す機会はありません。 だから、「その批判は変ですよ」と説明する機会もないのですが、でも、そういう時に使えるお手のような文章が、先日紹介した野口悠紀雄氏の著作にあったのでメモ的に残しておきます。(青太字にしたのはちきりんです。) 市場原理主義批判は虚構に対する攻撃 市場経済が望ましいとする立場は「何をやってもよい」という意味での自由放任を認めているわけではない。 市場メカニズムとは、「一定の明示的なルールの下で各経済主体が自主的に判断する」という仕組みだ。 ルールがしっかりしていないと機能し得ないのである。 サッチャーは「新自由主義」を様々な言葉で表現しているが、「市場を代替するものはない」(There is no alternative to market. 略してTINAと言われる)という表現が、最もわかりやすいだろう。

  • ライターとカメラマン - Chikirinの日記

    職業として文章を書く人(広義のライター)と、写真を撮る人(カメラマン)って似てるよね。たとえばこんな↓感じで共通点が多い。 (1) 元々なりたい人が多くて供給過多 なところに (2) ネットインフラや簡易機材の進化で、ハイスキル素人が大量に市場参入 (3) でも市場が効率的でないからチャンスは偏っており、ごく一部のトップに仕事が集中 (4) そのため大半の人がワープア (5) 体系的な職業訓練が受けられる組織が限定的 (だから自己流か徒弟制でワザを磨くしかなく) (6) 仕事の種類には厳然たるヒエラルキーがある。 (6)のヒエラルキー構造も酷似していて、内部の人が「こっちの仕事のほうが高尚である」と思っている順に並べると下記のような感じ。ちなみに赤字は全体に占める人数の比率(ちきりん)推定値。 1.アーティスト ・・・0.1%未満 ・カメラマンの場合=写真が美術館に飾られる。個人で個展が開

    ライターとカメラマン - Chikirinの日記
  • 「イクメン」どころの騒ぎじゃない時代が来ます - Chikirinの日記

    日経新聞を読んでいると、企業が海外シフトを加速する様子が手に取るようにわかります。 それに伴い、10年後に結婚する世代(今の高校生か大学生あたり)からは、結婚や働き方のスタイルも大きく変わるでしょう。 日の消費市場は急速に縮小するため、今後も企業は仕事、そして雇用をどんどん海外に移します。 前に 「あなたの孫はインドか中国で生まれます」 で書いたように、今よりずっと多くの日人が、しかも長期間、海外で働くことになるでしょう。 大企業の製造業では主な市場は否応なく海外市場になるし、飲や小売りチェーンもアジア展開を加速しています。 またその内容も変わります。 今まで海外赴任の行き先は西欧先進国が中心でした。 しかし今後は、中国、インド、ベトナムやインドネシア、その他のアジア諸国が主な赴任地となります。商社など資源系の業務が多いB2B企業では、中東、南米、ウイグルや極東ロシアへの赴任も増える

    「イクメン」どころの騒ぎじゃない時代が来ます - Chikirinの日記
  • バッグ通販 バッグ、鞄(カバン)、財布なら - 送料&返品無料 | Javari.jp

  • javariしてみた - Chikirinの日記

    javari というアマゾンが始めたや鞄の通販なんですけど。 画期的なのは、「好みに合わないという理由で返品できる」+「送料も返送料も無料」ということ。つまり“や鞄の試し履き、試し買い”がネットで可能になったということです。 で、このjavariを一度使ってみようということで、今回はその体験レポートです。 ステップ1)まずはネットでお買い物。クリック! 春になってブーツが安くなってるんじゃないかということで、レディース、ブーツのカテゴリーから、色やヒールの高さ、値段などで商品が絞り込めるのは、いかにもネットらしい便利さ。特にちきりんはヒールの高いを履かないので、これで絞れるのはとても便利。 の写真はいろんな角度からのものが掲載されていて、かなりの倍率まで拡大できるので、質感やイメージについてはネットでもほぼ完璧に理解できました。 口コミや評価の情報はまだ少ないですが、色違い商品の口

    javariしてみた - Chikirinの日記
  • ○○になる!  →  ◎◎をやる! - Chikirinの日記

    菅直人さんが余りにも存在感がなく大変そうなので、なんでかなーと考えてみたのだけど、やっぱり一番大きな理由は「総理大臣にはなりたかったけど、なった後にやりたいことは特に(考えて)なかった」という状態で、総理になっちゃったのが厳しかったんだろうなーと思います。 よく言われていることですが、野心に溢れた市民活動家にとって、「総理大臣になるぞ!」というのは、それほど大きなことだったのでしょう。 小泉元総理は、「総理大臣になって、郵政民営化をやりたい!」という気持ちに溢れていたし、 鳩山元総理も、「総理大臣になって、世界を友愛にしたい!」という理想をもっていました。 (話は逸れますが、鳩山兄弟はお金持ちすぎて、2人とも経済とかにはあまり興味がありません。一定レベルを超えたお金持ちって、環境とか、綺麗な心とか、みんな仲良くとか、そういうことにしか関心がもてないもんなのねー、とわかっておもしろかったです

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  • PR) オンライン英会話 初体験 - Chikirinの日記

    ラングリッチ(こちら)というオンライン英会話スクールの体験レッスンを受けました。サンプルとして全カテゴリー受けさせて頂いたので、お礼をかねて宣伝のお手伝いをしておきます。 プロセスはこんな感じ。ちきりんみたくIT音痴の場合、英語と同時にスカイプも学べます。 ステップ0) スカイプを使えるようにする→こちら ステップ1) ラングリッチに登録し、HPから希望の時間や先生を選んで予約 ステップ2) 授業で学ぶ科目を決めて、テキストをダウンロード ステップ3) 時間になったらスカイプにログイン。先生から連絡があるので応答して授業開始 ラングリッチの創業者3人とスカイプチャットした時、「一番の売りはなに?」と聞いたら「ホーム・ティーチングではなく、先生をオフィスに呼んで授業をさせているから回線や授業クオリティが保てること」と説明されました。たしかに通信クオリティも問題なかったし、他のオンライン英会話

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  • 全体最適 vs. オレ様最適 - Chikirinの日記

    「全体最適」という概念があります。 個々の構成員にとってではなく「組織や社会全体にとって最も価値が高くなる方法」を選ぶ考え方です。 最近よく聞くようになった「トリアージ」 大災害や大事故が起こり、治療を要する人が大量に発生して医療キャパシティがたりない時、専門の医師が治療の優先順位を考える手法のことです。 優先して治療を受けるべしとされるのは「より重症の人」ではなく、「治療する意味のある人」なので、その時点で「手を尽くしても既に治療の甲斐がない」と判断されると優先順位が低くなります。 こうすることにより、救える命の数が「全体として最大化」できるわけですね。 もうひとつの例は、倒産しそうになった企業を国が税金で支援すべきかどうかという議論です。 銀行や日航空には国の支援が入りましたが、普通の民間企業が倒産しそうになっても税金での支援などありえません。 ここでも「特定の企業に関しては、税金で

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  • おちゃらけ損害保険 - Chikirinの日記

    10月31日の日経新聞に「エース損害保険は11月1日、振り込め詐欺の被害額を保障する保険を国内で初めて販売する。一人当たり月額50〜200円の保険料を払えば、30万〜50万円を上限に被害額相当の保険金をもらえる。」という企業発表記事が載っていた。 そんな名前の保険会社があることさえ知らんかったけど、内容的には結構おもしろい保険じゃん、と思った。上限50万円は低い気もするが、還付金詐欺や架空請求系だったら数万円の被害も多そうだから、それなりに役にたつのかもね。やっぱり高齢者ほど保険料が高いのかな? で、この記事に触発されて、「いろんな保険がありうるかも?」と思ったので書いてみる。 <熟年離婚保険> 定年退職日から起算して一年以内に離婚した場合、に請求され渡すことになった退職金の金額を補填する保険。年金分割を行った場合は“一時弔慰金”も支給される。 <痴漢冤罪保険> 痴漢で訴えられた場合は一

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  • 必要最小限であるべきもの - Chikirinの日記

    先日読んだの感想の続きです。消費者金融について。 闇金の金利、30%で一定額借りたら、しかも、押し貸しとかされたら・・・「一回はまったらアウト」ですよね。だったら、最初に足を踏み入れる理由は何なのか?を考えてみようと思います。最初にハマってしまう原因がつぶせたら問題が根から改善できるかなと思って。 いったい一番最初に、いわゆる「上場会社のサラ金」からお金を借りるってのは、何が原因なのか?(最初から「闇金から借りる」って人はいないだろうと思うので。) 3つにわけて考えてみた。 (1)生死に関わるほど困って借りた。 (2)生死には関わらないけど、生活に困って借りた。 (3)生死にも関わらないし、生活にも困ってないけど、借りた。 まず(1)生死に関わるほど困って借りた。ってのは、たとえば、稼ぎ頭の人が病気や怪我、もしくはリストラや破産で失業し、同レベルの次の仕事が見つけられない場合。また、離

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  • 「下流喰い」感想 - Chikirinの日記

    久しぶりにを読みました。新書で「下流喰い」消費者金融の実態、というテレビにもよくでている須田慎一郎さんのおもしろかったです。 ポイントはふたつ。 (1)消費者金融業界がいかに悪であるか、の徹底的な証明&説明 (2)下流と下流で騙しあう構図の指摘 ★★★ (1) について、非常に具体的でビビッドです。 「サラ金は、資金ニーズがあるから応えているのだ」とか「借りた金は返すべき」という、業者側がよく使う「一見なるほど」な言葉の「大嘘」をきちんとついていて、読み手が確固たる意見を持てるようになります。 また、グレー金利の意味を具体的に計算してみせたり、サラ金の顧客像のデータを明示することで、数字の意味するところがよくわかります。 (2) はユニークな視点。これぞ格差問題、って感じです。 ここでは、「サラ金によって人生を滅ぼされる人」も「サラ金側」も実は「同じ層の人間である」ってことを言っ

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  • 驚くほど白く - Chikirinの日記

    うちの母は“洗濯の天才”です。たまに実家に帰った時に母に洗ってもらうと、何年も着てる服が新品みたいにみえる。なんなんだ?って感じ。 もちろん母は洗濯屋でもないし、特殊な機械やスキルもありません。普通の全自動洗濯機と乾燥機、それに普通の合成洗剤。それなのに仕上がりが全く違う。私だけではなく、母に洗濯をしてもらったことのある、ほぼ総ての人が驚嘆します。 なんで? って思いますよね。ちきりんも、何か秘密があるならそれを私も真似しよう、と思いました。で、洗濯する母を一度じっと見ていた。 ら、やっぱ、きれいに仕上がるには、それなりの理由があった。 (1)洗濯頻度・・・母は洗濯物が少なくても毎日洗濯機を回します。ちきりんはドでかい洗濯機を買って、夏でも週 2回、冬は週 1回しか回さない。というか、一回で大量に洗濯するのが効率的だと思っていたんです。 しかーし、あたりまえですが、汚れてから 3日放置され

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  • 新聞業界 崩壊の理由5つ、いや6つ - Chikirinの日記

    「毎日新聞の英語版オンラインウエブサイトに、英語で、ほとんどポルノ小説のような記事が長期間掲載されていて、海外の日人等多くの人から警告やクレームがあったにもかかわらず毎日新聞が事態を放置。 結局、毎日の HP に広告を出していた企業が広告を引き上げる、という状況になって初めて毎日新聞も事態の深刻さを理解し収拾に乗り出した」という事件。 記事を書いていたのは「英語と日語はできるが、それ以外の能力は(社会性も判断力も含め)何もない」というよくいるタイプの外人さんのようで、毎日側にはそういう人を管理する意思も能力もなかったんでしょう。 それにしてもこの事件で一番不思議に思えたのは、「毎日新聞がわざわざコストかけてネットで英語記事を書く必要って何?」という点。 “日語かつ紙媒体”という丸市場の方でさえ「毎日新聞不要論」が根強いのに、なんで毎日が英語で記事書く必要があったんだろうね。かなり不

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  • 公租公課負担率 - Chikirinの日記

    人は平均して、どの程度の税金や社会保障費を払っているでしょう? 額面の所得に対する税金や社会保障費、すなわち“公租公課”の割合を、国民負担率といいます。 これが今いくらか、そして、政府の将来目標値がいくらかご存じでしょうか。 現時点で、日の国民負担率は約 40%です。 (将来の税金となるであろう国の借金を含めると 48%です) ちょっと信じられないくらい高いと思いませんか? でもこれで驚いててはいけません。政府の目標は 15年後の公租負担率を 60%以下に抑えること、なんです。 皆さんよくご存じのように、政府の公約とか目標なんて達成された(る)ことはあり(え)ません。 60%って、1000万円の年収の人の手取りは 400万円になるってことです。 (所得税の負担率は累進的ですので、平均所得より所得の多い人は、これより高い負担率となります) 俺は今そんなに払ってないぞ、という方もあるでし

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  • 島崎藤村 破戒 - Chikirinの日記

    1962年製作の映画を見ました。しかも描かれている時代は、製作年のずっと前の、戦前のお話。 島崎藤村の映画化した「破戒」っていう映画です。 内容ご存じの方も多いと思います。暗い映像です。テーマも重い。 被差別部落に生まれた主人公がその出自を隠して生きることに耐えられなくなって告白するお話ですね。は大昔に読みました。でもこの映画は、私がその読む前にできています。 教育映画として作られたわけじゃないのに、こんな時代にこういうテーマで直球映画を創るというのは、結構すごいことなんじゃないかと思いました。 客はお金払って映画館にこれを見に行くわけですよね、それって、かなり文化度高くないとできない気がします。 7−8年前かな、被差別部落名のリストを購入した企業があるとかの新聞記事を見ました。 なんだかなあ、という感じです。この前、京都に行ったときに、タクシーの運転手さんが“籍地って好きに変え

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  • 農業もまじめにやりましょう - Chikirinの日記

    昨日ニュースで、「日のリンゴがアジアで高く売られている。農業も輸出できる。今の輸出額を5年で倍にする計画」とやっていました。 小泉さんが「攻めの農業」と行っているとのこと。 あたし的には「何をいまさら」という感じです。なぜ農業って今までずっと「守る産業」として扱われていたのか。今の目標だって小さすぎ、と思います。 以前、日のネギ農家を守るために中国からのネギ輸入を規制しようという議論がありました。 「中国産はコストが安すぎて、とても対抗できない」という意見が大勢で、「日でネギなんて作らなくてもいい」という意見までありました。 でも、“香味野菜”として香りが重要で、あんなにしおれやすい野菜が外国産に負けている、という時点で、「なんかおかしくない? 工夫と努力の不足では?」と感じてしまいます。 海外から輸送されてもまったく品質が劣化しない家電製品とは違って、野菜なんて取れたての方がおいし

    農業もまじめにやりましょう - Chikirinの日記
  • 消費者庁 新設の意味 - Chikirinの日記

    消費者庁設置の議論によりわかったことは、やっぱり「既存の省庁はすべて(消費者のためではなく)業者と業界のために存在しているのだ!」ということ、だったと思う。 福田首相の肝いりの“消費者庁のある世界”って つまり、こーゆーイメージなわけでしょ。↓ 「消費者のための省庁が全然ないからひとつくらい作りましょう」って感じだったのでしょう。 でもこんなの作っちゃったら既存省庁に「これで、あなたたちは心置きなく業界の利益を考えていればいいですよ。消費者のことは消費者庁で考えることになりましたからね」っていうお墨付きを与えるようなもんじゃないかと。 実際、今後なんか問題が起ったら全部消費者庁の監督不行届きみたいな話になっちゃうんじゃないの? それって変じゃない? ほんとは、消費者庁なんて名前の省庁は要らないんだよ。 こういう世界なら↓消費者庁なくていいでしょ。(水色の箱は組織ではなく分類名ね。上下の図と

    消費者庁 新設の意味 - Chikirinの日記
  • おそうじサービス - Chikirinの日記

    昨日ちきりんがブログを書いている間、ある男性がちきりん家のお風呂を大掃除していました。それは誰かというと、“お掃除サービス会社のスタッフ”の方です。 そう、ちきりん生まれて初めて“おそうじサービス”なるものを頼んでみました。っても、実家では最近定期的に頼んでいるので、自分が自分の家のために頼んだのが初めて、ってことなんですけどね。 最初はクーラーの掃除だけ頼もうと思ってた。あれは特殊な機械も必要だし、長らくやってないから最近風がくちゃいし、と。 でも2カ所頼むと割引もありますよ、という営業トークに乗せられ、「お風呂も頼んでみる?」と思ったわけです。お風呂の方はお値段1万6千円。ちなみにクーラーは1万円。二つ頼むと一部割引あり。 こういうサービスを頼むに至るまでには、いくつかのハードルがあるよね。ちきりんも結構悩んだですよ。 第一に経済的な壁。そんな高い金払って掃除してもらうなんて・・という

    おそうじサービス - Chikirinの日記
  • 絶対手にいれるだす! - Chikirinの日記

    ご存じかもしれませんが、ちきりんは「家にあるモノの体積を減らす運動」を主宰しております。http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20071003 で、ヒマさえあれば片づけたり捨てたりしているわけですが、同時に「増やさない」ことがとても大事。なので旅行に行っても最近は全くものを買わなくなりました。お土産屋とか雑貨屋にいくと「うわあ“将来のゴミ”がいっぱい!」と思えます。 でも、「買い物することの楽しさ」を捨て去っているの?というと、そんなことできないです。「買う」ってのは当楽しい。ストレス解消にもなるし、るんるんする。これはそんなに珍しいことではないと思います。女性の多くがそうだと思うし、男性でもモノ買うの好きな人いるよね。 「ショッピングアディクション」(買い物中毒)という言葉(病気?)があるらしいけど、わからなくもない。派手に買い物するとほんと爽快、気持ちよい。

    絶対手にいれるだす! - Chikirinの日記
  • 巧妙な罠 - Chikirinの日記

    とても眠いのだけど、社会派ちきりんとしてはこのニュースに何も書かずに眠るわけにはいかないだろうと。 ニュースの内容はこんな感じ。「大都市と地方の税収格差を埋めるために、東京都や愛知県の税金を、地方に回す案を検討する。」と。 ちなみに、「大都市と地方の格差」が語られる時、今や比較対象は「東京都」&「愛知県」と「その他の地方」なのね。ふむ。関西出身としては、「いよいよだなあ」という感じがします。が、それはまあ今日の題ではないので置いときましょう。 ええっと「格差は問題!地方にも配慮しなくちゃ!」というお考えの方へ:まあ、それはそれでご自由に。 あと、「あっ、これってこの前ちきりんブログに書いてあった。都会から地方にお金を流すって話だよねえ?」と思われた方へ:毎度ご愛読ありがとうございます。でも違うんです、あれとは。コトの質が違います。ちなみに“この前のブログ”はこちら→http://d.h

    巧妙な罠 - Chikirinの日記
  • 雇用と利益、経営者と政治家 - Chikirinの日記

    米国では企業経営者は利益を出すことに責任を負っています。 儲けることが経営者の責務だから、会社が赤字になって株価が下落、配当も減ると、株主が経営者を見限ってしまいます。 そして次の経営者を(多くの場合、外部から)連れてくる。 一方、米国では経営者が社員のリストラ、すなわち「解雇」をすることは全くとがめられません。 それどころか大半の場合、社員の大量解雇を通して会社の業績は回復するとみられ、リストラ計画の発表によって株価が上がります。さらに期末には実際に利益もあがったりする。 すると経営者はむしろ称えられ、ボーナスの額もあがります。 平社員の首を切り、自分の報酬を引き上げる。だから叩かれるわけですね。 この仕組みを一言で言えば「米国では、経営者は利益に責任を負うが、失業には責任を負わない」ということになります。 「利益と雇用」を比べると、経営者にとっては「利益」の方が圧倒的に優先度が高い。

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  • 「実力」×「プレッシャー耐性」 - Chikirinの日記

    ちきりんは「古き良き時代の日企業」で働いた後、極端にアグレッシブな人事制度をもつ米系の投資銀行でも働いたことがあります。 転職前には「そのうち日企業も年功序列や終身雇用を維持できなくなる。だったら早めに欧米的な組織環境に慣れておいた方がいいよね」と思っていました。 けれど実際に外資系企業で働いてみてわかったのは、「こんなに高いプレッシャーの下で楽しく働けるのは、ごく一部の人達だけだ。大半の人はこんなところでは力が発揮できないだろうな・・」ということでした。 別にそれは、あからさまに目に見える厳しさではありません。そこら中で誰かが罵倒されているとか、毎週誰かが解雇されるとか、そういうことではないのです。 職場には冗談も飛び交っているし、みんなよく笑います。同僚や上司ランチべ、帰りに飲みに行くこともあり、一見すれば日企業と何も変わりません。中には何も教えてくれない先輩もいるけれど、

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  • 分業と非分業 - Chikirinの日記

    社会には、「どんどん分業が進むもの」と「どんどん非分業が進むもの」があります。 一般的にビジネスの現場では、どんどん分業が進んでいます。 昔は全部ひとつの会社で作っていたのに、今は液晶はA社、バッテリはB社、プラスティック成形はC社と、全部違うメーカーが作ります。 ひとつの工場の中でも、組み立てる人、塗装する人、検品する人、等に分離され、開発は日、組み立ては台湾という国際的な分業も多くなっています。 事務職も同じで、昔は総務部が人事も総務も法務も全部担当していたのに、今は人事部、総務部、法務部に分かれ、人事部の中がさらに、採用だけやる人、給与計算だけやる人、労組対策を専門にやる人、と分離してきています。 どんどん分業、ずんずん分業、という感じです。 ところが反対に“家庭”では非分業化が進行しています。 昔は、“家事と育児だけする人=”、“稼ぐだけの人=夫”、“勉強だけの人=子供”、“留

    分業と非分業 - Chikirinの日記
  • 二度目「そんなん言うなら辞めます」 - Chikirinの日記

    福田首相の突然の辞任の件、ニュースやブログでは安倍さん辞任時との比較が多いみたいですね。「二代続けて突然に」みたいな。でも、ちきりんが今回の福田さんの辞任会見を見て思い出したのは安倍さんの辞任ではないです。むしろ福田さんの“前の”辞任の時のことを思い出しました。 この人、小泉政権の時の官房長官だったんです。年金未払い問題で辞任したんですけど、あの時の辞め方と今回の辞め方は全く同じです。同じ人だから当然かもしれないけど。 今回の会見を見てちきりんは思いました。「ああ、この人のこの辞め方二度目だ」と。 前も今回も「もういいです、僕は」っていう辞め方なんだよね。 年金未納問題の嵐が吹き荒れた時いろんな人が辞任したけど、大半の人はなんだかんだ理屈をこねて辞任を渋った。「なんでこんなことで大臣辞めなあかんねん!?」って感じだった。福田さんもそれらの人をかばっていた。ところが、自分の未納問題が文春に載

    二度目「そんなん言うなら辞めます」 - Chikirinの日記
  • だれが勝ち組だって? - Chikirinの日記

    コムスンの折口会長なんですけどね。よく知られているように、父親の事業失敗で、小さな頃、豊かな家から急に貧乏になってるんだよね。 私立大学を卒業しながら「小さい頃、うちの実家は貧しくて・・」とか言ってる人も世の中にたくさんいますけど、この折口さんは経済的な問題から“公立高校”に進めず(国立大学ではないですよ、公立高校に合格してたのに、です。)、授業料が無料の陸上自衛隊少年工科学校にいってます。 皆さんの15歳って、どんな生活でしたか。家計のこととか考えたことありますか?ちきりんは全くないです。15歳くらいだと「お小遣いもらう生活」です。「高校生になったら、お小遣いあげてくれる?」って親にねだったりしてました。 その15歳です。彼が経済的な理由で公立高校を諦め、“自衛隊少年工科高校”に行こうと決めたのは。いや、決めたときは14歳か。 一方で、今回のコムスンの不祥事にたいして、「こんな奴には、そ

    だれが勝ち組だって? - Chikirinの日記
  • 労組って必要なんだけどね。 - Chikirinの日記

    時代が変わることで不要になるものがあります。反対に、時代の変化に伴い新たに必要になるものもあります。 組織や団体や企業が、時代の変化にあわせてきちんとその役割を変化させていれば、時代が変わっても組織の価値は失せません。 けれど「今までやってきたことを一切変えたくない」というのであれば、組織自体の存在意義が問われることになります。 たとえば「今や、官が民を率いる時代ではない」などと言われ、官の縮小、権限削減=規制緩和が叫ばれることが多くなりました。 しかし実際には、規制緩和があれば官の役割はそれまで以上に重要になります。 規制緩和の成功のためには、違法行為の監視とセーフティネットの提供が不可欠ですが、ふたつとも民間では提供しにくい役割です。 規制緩和と同時に官組織を小さくしてしまうと悪徳業者がはびこり、市場からはじかれた人が路頭に迷ってしまいます。 必要なことは「規制を廃止」し、今まで規制を

    労組って必要なんだけどね。 - Chikirinの日記
  • 世界の美術館の違い - Chikirinの日記

    美術館、博物館について。特にNYのメトロポリタン美術館に関して感じたこと、考えたこと、などなどを書いておきます。 メトロポリタン美術館って結構特殊です。世界の主な美術館・博物館をちきりん流に分類すれば・・・ (1)ウイーン美術史美術館・・・ここは「ハプスブルグ家」のお膝元で、この美術館で展示してあるのはほぼすべてがハプスブルグ家の一家の所蔵品か生活用品=工芸品です。彼らが使った器、アクセサリー、家具、そして、彼らの家や部屋を飾っていた絵、が所蔵されています。 つまり、美術館は「所蔵品を集める」という作業をしてない、とも言えます。そもそもウイーンの街自体=ハプスブルグ家の庭、だし、ホールも教会も公園も「あの一家」のためにある、って感じだからね。 これはエルミタージュ美術館やプラド美術館も同じ。その地に栄えた王朝一家が使っていたモノ、持っていたモノが飾られてるわけです。すごいのは美術館ではな

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  • よど号メンバー9名の記録 - Chikirinの日記

    1970年 3月 31日、共産主義者同盟赤軍派の 9名が、羽田発 福岡行きの日航空 351便(通称よど号)をハイジャック。福岡、ソウルを経て北朝鮮に亡命。乗客乗員は最終的には全員解放されました。 この事件、ちきりんは超がつくお気に入りです。 下記は自分用の覚え書きエントリで、たまに加筆アップデートしてます。 <メンバー 9名について> (1)田宮高麿 大阪市立大学生。赤軍派の軍事委員長。1943年生まれ、当時 27歳 よど号ハイジャックグループのリーダー。乗っ取った飛行機を降りる時、乗客にむかって演説し「我々は“明日のジョー”である」と言った。 1995年 11月 30日、平壌で突然病死(心臓麻痺と発表された)。日から訪朝していた昔の赤軍仲間、塩見孝也氏と会い、元気に話していた翌朝の突然死であったため、その仲間との“危ない会話”を盗聴されたが故の粛正ではないかとの疑いもある。享年 52

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  • ちきりん的“大人”の条件 - Chikirinの日記

    “子供な人”が苦手です。 既に”いい大人”といえる年齢に達しているのに、精神的な態度や成熟度という意味で子供っぽい人に会うと、とても疲れます。 そこで今日は、“大人である” というのは具体的にどういうことなのか。 独断と偏見による“大人の定義”を書いてみます。 (1) 不満を感情で表現するか、否か 誰しも不満なこと、気にくわないことはたくさんありますよね。 世の中では自分の思い通りになることより、ならないことの方が圧倒的に多いです。 「お母さんの、大きな愛の傘で守られている」という状況から一歩外に出れば、この世は矛盾と理不尽に満ちあふれています。 そういう時、自分の不満な気持ちをどう表すか。ここに大人と子供の違いが現れます。 子供は、不満を表現する方法として “感情で表現する” という方法しか持っていません。 典型的には、「泣く」「ふてくされる」「すねる」などです。 中学生くらいになると、

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  • 昭和最後の日 - Chikirinの日記

    昭和最後の日、1989年 1月 7日、朝の 7時すぎにオフィスに着くとスグに全員が集められました。 神妙な表情の上司は、「今日は休日になります。すぐ帰宅するように。間違っても皆で飲みにいったり、ゴルフに行ったりしないように。静かに家の近隣ですごしてください」と告げ、社員はみな帰途につきました。 朝、家を出る前のテレビでは、アナウンサーのネクタイは既に黒かったけれど、天皇崩御をまだ確定的には伝えていませんでした。 しかしその 40分後に会社に着いた時には、既にオフィスビル一階のホールが薄暗く(照明が半分、消してあった)、「ああ、そうなのね」とわかりました。 皇居に近い場所に会社があったので、記帳して帰りました。たくさんの人が集まっていましたが、話す人も少なく、静寂そのものでした。 その後、自宅に戻ってVHSテープ(!)を 3倍モードにし、NHKの録画を始めました。 そして友人とドライブに出か

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  • 半藤一利氏 『昭和史』 - Chikirinの日記

    半藤一利氏の『昭和史』を読みました。 昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー) | 半藤 一利 | | 通販 | Amazon → 昭和史 1926-1945 キンドル版 → 昭和史 1926-1945 楽天ブックス 半藤氏は、『週刊文春』や『文藝春秋』の編集長をつとめ、その後は作家となって、昭和史に関する様々なを書かれています。 こののあとがきに「昭和の語り部」とあるように、半藤氏が生徒に語りかけつつ、授業をする感じで書かれていてとても読みやすいとなっています。 「日政府はこんなアホなことをしていたのだ」的なカジュアルな文章なんだよね。 また、「時系列に語る」という歴史の勉強には最も適切な方法論でまとめられていて、何がおきていたのかよくわかります。 深い内容なのでひとつのエントリで感想を書くのは難しいのですが、とりあえず印象に残った点について書いておきます。 ★★★

    半藤一利氏 『昭和史』 - Chikirinの日記
  • 終戦の詔勅(ちきりん語訳とともに) - Chikirinの日記

    今日は終戦記念日というわけで、「終戦の詔勅」、いわゆる“玉音放送”を現代語訳してみました。 黒字が原文(仮名は追記)、赤字が“ちきりん現代語訳”です。 終戦の詔勅 朕深く世界の大勢と帝國の現状とに鑑み 非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し 茲(ここ)に忠良なる爾(なんぢ)臣民に告 世界の情勢と日の現状を慎重に検討した結果、 思い切った措置をとることで、事態を収拾したいと考えたので、 日、忠実なあなたがた臣民に伝えよう 朕は帝國政府をして 米英支蘇四國に対し 其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり 私は日政府担当者に 米、英、中国、ソビエト連邦の 4カ国に対して、 日が(ポツダム)共同宣言を受け入れると、伝えるよう指示した 抑々帝國臣民の康寧を図り 万邦共榮の楽を偕にするは 皇祖皇宗の遺範にして 朕の拳々(けんけん)措(お)かさる所 私たち日国民が穏やかに安心して暮らせ、 世界全体

    終戦の詔勅(ちきりん語訳とともに) - Chikirinの日記
  • 暴動@東京はいつ? - Chikirinの日記

    ロンドンでの大きな暴動。ようやく収束したみたいですね。あんまり詳しくは見てないのですが、このニュースを聞いて、「あたしも普通の寿命くらいまで生きたら、きっと東京でもこういう暴動を見ることになるだろうなー」と思いました。 そういえば2005年にはパリを含むフランスで大暴動があって、当時はまだ内相だったサルコジおじさんが「社会のクズどもめ!」って怒りまくってましたね。 中国ではあっちゃこっちゃで暴動じみたことが起こるし、アメリカもプチ略奪含め定期的に暴動があるけど、パリやロンドンでこれだけ大規模なのが起こるようになったら、だいたい20年ラグくらいで東京でも起こるかなーって思います。 ちきりんも二十年も前ですがカリフォルニアに住んでいた時、都市暴動を2回ほど見ました。一回は、ロスで白人の警官が、スピード違反をした黒人男性を寄ってたかってボコボコにしたのがきっかけでした。その様子をビデオに撮ってた

    暴動@東京はいつ? - Chikirinの日記