――スマホ投入に出遅れ、顧客獲得に苦戦していたタイミングでの社長就任だった。 契約獲得の勢いが落ちて、1契約当たりの収入も下落する苦しい状況だったので、急速にスマホシフトを進める必要があった。社長に就任した当時は シャープのスマートフォン「IS03」しかなくて、このままでは厳しいと、翌年にはアップルの「iPhone 4s」を導入している。 2012年3月にスマートバリューなどを含む3M戦略(※)を始めたが、かなり前から検討していた。法人営業の担当から、2010年4月に個人向け営 業の担当に変わったのだが、契約獲得数は落ちていて、これは骨太の戦略を作らないとだめだと。1年ほど約10人の若手メンバーと検討していた。 (※さまざまなコンテンツやサービスを提供する「マルチユース」。固定回線と無線の複数のネットワークを組み合わせてデータ通信を分散する「マルチネットワーク」。スマホやタブレット、PCな
NTTドコモは31日、今夏にも次世代の通話サービスを始めると明らかにした。音声のやりとりに高速通信規格LTEを使い、今よりも格段に音質がよくなる。サービスを使うには対応した新しい端末が必要となる。KDDI(au)やソフトバンクも導入の準備を進めている。 「ボイス・オーバー・LTE」(ボルテ)と呼ばれる技術で、韓国などではすでに実用化されている。ドコモの加藤薫社長が31日、東京都内で会見し、「冬商戦より早い時期に(対応した新端末を)出す可能性がある」と語った。 新サービスでは、よりはっきり聞こえて微妙なニュアンスが聞き分けられやすくなったり、呼び出し音が鳴り出すまでの時間が短くなったりする。現在の音声通話は、LTE対応の端末でも、自動的に1世代前の通信規格3Gを使うようになっている。
「消費者や一般国民の立場から見て疑問がある」――携帯電話事業者へのプレミアムバンド(700~900MHz帯)割り当て直後ともいえるタイミングで発表されたソフトバンクモバイルのイー・アクセス買収について、大阪大学・大阪学院大学名誉教授で情報経済研究所所長を務める鬼木甫氏は、総務省などに慎重な判断を求める意見を公表した。 鬼木氏が提示した要望は大きく2点。「電波割り当てに対する対価支払いを義務づけること」、そして「競争促進の観点から安易な市場寡占化を進めさせないこと」だ。いずれも今回のソフトバンクによるイー・アクセスの買収および合併に対し否定的な見解につながるものであり、後者については公正取引委員会の積極的行動についてもうながしている。 改めて、鬼木氏に本意見に関する詳細を聞いた。 ――ソフトバンクのイー・アクセス買収について意見を公表した理由は。 まず強調したいのは、周波数を無償で割り当てら
総務省が予定する携帯電話向けの新たな電波の割当先がソフトバンクモバイルになることが確実となった。29日に開く総務省の電波監理審議会を経て決める。携帯各社の事業計画を審査、協議し電波の逼迫度などからソフトバンクに優先的に配分すべきだと判断したもようだ。ソフトバンクが新たな電波を獲得することで携帯3社は通信品質で肩を並べることになり、顧客獲得競争が一段と激しくなる。NTTドコモ、KDDI(au)、
2月20日、BSデジタル放送新チャンネルの試験電波発射がはじまり、そして高速が売りだったはずの新しいモバイル通信サービスがダウンした(関連記事:BS新チャンネルの試験電波によりソフトバンクの1.5GHz帯に影響発生)。何が起っているのか、なぜそんなことになったのか、考えてみた。 何が干渉しているのか 今回問題になっているBSデジタル21チャンネル、23チャンネルの試験電波の周波数は、それぞれ12.09758GHz~12.12458GHzと12.13594GHz~12.16294GHz。だが、この電波が直接、ソフトバンクの1.5GHz帯に干渉しているわけではない。 衛星放送受信時には、アンテナで受信した電波を同軸ケーブルで受信機等に伝送するが、そのまま高い周波数の電波を同軸ケーブルで伝送すると信号損失が大きくなりすぎて効率が悪い。そのため、受信アンテナ部で低い周波数に変換(ダウンコンバート)
スマートフォンの普及であちこちで指摘され始めているのが、「3G回線のパンク」。しかし、このパンクと言う事態を正確に描写している例はあまり見ないような気がするので、私的に、3G回線のパンクとはどういう状況かを、いくつかの想定で紹介したいと思います。の話。 パンクと言っても、実際にネットワークが爆発するなんてことは無くて、「お腹がパンクしそう」と言うような比喩表現の借り物的表現としての「パンク」なわけですから、実際に起こることはもう少し緩やかな現象になります。もちろん、データを食べ過ぎてリバースしちゃうなんてこともありません。 英語的表現だと、ネットワークがパンクしそう、と言うような言い方はなく、もっとダイレクトに「ネットワークの処理能力を超えそうだ」と言うような言い方をすることが多いようです。要するに処理能力(キャパシティ)に対して、処理すべき対象の量が100%に近いことが、3G回線のパンク
日本では、次世代携帯に利用できる貴重な周波数帯として、「アナログテレビ跡地」の行方が議論されている。その議論を正しく理解する背景として、ここでは世界の「次世代携帯周波数」が現在どういう状況となっているか、全体を俯瞰してみよう。 1. 携帯周波数の基礎知識 専門家である読者からは不正確とお叱りを受けそうだが、全体構図を理解しやすくするために、非常におおまかな世界の「携帯電話向け周波数」の現状を下記のようにまとめてみた。 それぞれの「塊」の中でも細かい割り当て方法が国ごとに少し異なっているが、近い周波数帯では無線の物理特性は似ているため、一般的には同じハードウェア(アンテナ、無線チップなど)で対応しやすいことになる。 青・緑・赤を比べると、周波数が低いほど電波が遠くまで届きやすく、また障害物を回りこむ性質が強い。このために基地局の数も、投資も、高速移動時のハンドオフも少なくて済み、また屋内まで
日本通信は、NTTドコモの回線を使ったプリペイド方式のPC向けデータ通信サービス「Doccica」(ドッチーカ)にIP電話機能を追加した「もしもしDoccica」を12月10日に発売する。USBデータ端末と、IP電話機能を備えたPCソフト「bアクセス」、ヘッドセット、8000円分の通話・通信利用権のセットで1万9800円。 NTTドコモとのレイヤー2接続を生かしたサービス。中継ノードとの間を3G回線で通信するため、Skypeなどインターネットを介して通信するIP電話より安定した品質でセキュアに通話できるとしている。専用の音声コーデックも新開発し、平均9kbpsという狭い帯域で通話できるようにした。 ユーザーには050番号を割り振り、電話を受けることもできる。通話料金は、国内の固定・IP電話あてで120秒当たり10円、携帯電話・PHSあてで40秒当たり10円。これに3Gデータ通信料金(1分当
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