天候不順で食卓に欠かせないタマネギの価格高騰が続いている。農林水産省が24日発表した全国平均小売価格は過去5年の平均値の2・2倍となった。タマネギ高騰の原因と影響を探った。 タマネギの平均小売価格は昨年末から3月中旬にかけ平年の1・6倍程度で推移してきたが、4月下旬には2倍以上に高騰した。農水省が24日に発表した「食品価格動向調査」によると、16~18日のタマネギの小売価格は1キロ550円と、平年比の2・21倍だ。 卸売価格はさらに深刻だ。「東京市場の卸売価格は4月末には平年比4倍以上に高騰した。足元でも2~3倍で推移している」(農水省)という。タマネギの価格が平年並みに戻るのはしばらく先になりそうだ。