今日は朝刊が休みなので、昨日の日経「けいざい解読」の滝田洋一・編集委員による「最長景気、勢い不足の意味」より。 (日経記事)「昨年12月20日、中国は国内総生産(GDP)を見直した。2004年は15兆9878億元と、速報値より16・8%の上方修正になった。統計の激変に『依然、途上国か』と思ったものだ。でも中国には失礼だったようだ。内閣府が8日発表した7ー9月期の実質成長率は前期比年率0・8%。速報値の2・0%に比べ大幅に下方修正された。1日に改定された05年度の実質成長率は、従来の3・3%から2・4%になった。10%成長の中国と違い、日本では1%の下方修正の意味は決して小さくない。 03年度2・1%、04年度2・0%、05年度2・4%、06年度はへたすると2%弱。戦後最長の景気といっても、成長率はこんな具合である。安倍晋三政権は上げ潮戦略を掲げるが、目標とする3%成長にはよほどの努力を要す