吉四六(きっちょむ)は、大分県中南部で伝承されている民話の主人公。 頓智話で知られる。江戸時代初期の豊後国野津院(現在の大分県臼杵市野津地区)の庄屋であった初代廣田吉右衛門(ひろた きちえもん)がモデルとされる[1][2]。 焼酎「吉四六」 廣田吉右衛門は、名字帯刀を許された地方の庄屋であった。吉四六と吉右衛門のつながりを示す史料はなく、また、廣田吉右衛門の名は7代にわたって代々受け継がれたため、どの代の吉右衛門がモデルであったのかは定かではないが、吉四六話や野津地区にある初代吉右衛門の墓の調査から、初代廣田吉右衛門(寛永5年(1628年)[注 1] - 正徳5年12月27日(1716年1月21日))がモデルであると見做されている[1][2]。「きっちょむ」という名は「きちえもん」が豊後弁によって転訛したものである[3]。また、中津市等の県北には、頓智者の吉五(吉吾とも)の話が伝わるが、彼