男優二人の笑いを誘うやり取りに宮崎あおいも太鼓判 取材・文:須永貴子 写真:吉岡希鼓斗 辞書編集部にスカウトされた、その名の通り真面目な馬締光也を演じるのは松田龍平。馬締に一目ぼれされる板前見習の香具矢に宮崎あおい。馬締の先輩編集者・西岡にオダギリジョー。出演作が続く三人の人気俳優が、『川の底からこんにちは』でその才能が絶賛された石井裕也監督の新作『舟を編む』に集結した。それぞれのキャリアにおいて、類を見ない新鮮なキャラクターを演じた三人が、お互いのキャラクターや石井監督について、そして辞書作りというテーマを機に考えた言葉への思いを語った。 ADVERTISEMENT 松田龍平の演技にオダギリジョーが仕掛ける!Q:その名の通りの馬締のキャラクターにはクスクスと笑ってしまいました。役へのアプローチはどのようにされましたか? 松田龍平(以下、松田):撮影に入る前に石井監督といろいろ話すことがで