７日午前も栃木県日光市五十里の山林で、同市瀬尾、パート福田喜男さん（４９）が急斜面を約１００メートル滑落して死亡。今年はすでに５件の事故が発生し、３人が亡くなった。高温多雨でチタケの生育が順調な「当たり年」のためか、例年よりも事故が多いという。県警は「急斜面では無理をしないで」などと呼びかけている。 県警地域課によると、滑落事故は日光市で４件、那須塩原市で１件発生。いずれも林道や登山道から離れた斜面を移動中に滑落し、３人が死亡、２人がけがを負った。 日光市山岳連盟の玄梅正明事務局長（６８）は滑落防止のポイントとして、「急斜面では片手と両脚の３点を地面についた姿勢が基本」と話す。そのほか▽チタケを入れた袋やカゴは腰などにつけ、両手を空ける▽登山靴より地下足袋やスパイク付きの長靴など滑りにくい靴を履く▽遭難に備えて雨具や飲み物、食べ物も持っていく――などを挙げる。 「チタケは雨が降った後によく
