(CNN) 聖職者による児童虐待事件の捜査でベルギーの警察がカトリック教会の本部を捜索したことについて、ローマ法王ベネディクト16世は27日、「嘆かわしい」と遺憾の意を表明した。 ベネディクト16世はベルギーのカトリック司教会議にあてた書簡で「この悲しみの時における同情と団結」を表明し、「驚くべき、そして嘆かわしいやり方で捜索が行われた」と批判した。 ベルギーの捜査当局は24日、捜索で児童虐待の訴えに関連する文書を押収したことを明らかにした。ローマ法王庁は翌日、捜索に衝撃を受けたと表明、メクリンの町にある枢機卿2人の墓まで調べたとして批判している。 聖職者による児童虐待は、ベネディクト16世の出身国であるドイツやベルギー、アイルランド、オーストリア、オランダ、米国など各国で問題になっている。