シャープは16日、裸眼で3D(立体)映像を楽しめる多機能携帯電話(スマートフォン)を本年度中に国内外で発売する方針を明らかにした。同社によると、3D対応のスマートフォンは世界で初めて。 情報端末として便利なスマートフォンは年々増加し、2010年中に世界出荷が1億7500万台に達するとの試算もある。市場では米アップルのiPhone(アイフォーン)など海外勢が先行しており、シャープは3D技術で攻勢に出る。 今回の商品は、3D対応カメラを搭載し、撮影した静止画や動画が裸眼で立体的に見える。画面には4月にシャープが発表した3D対応の小型液晶パネルを採用予定。操作はタッチパネル式が有力で、撮影した映像は3Dテレビ「アクオス」でも鑑賞できる見通し。 シャープは02年にも携帯電話に3D機能を付けて発売したが、通常の画像をソフトで加工する仕組みで、あまり鮮明でなかったことなどからヒットしなかった。 今回は